IPO社長会見 オルトプラス(3672) 「逆張り的」独自戦略で成長

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石井武・代表取締役CEO

石井武・代表取締役CEO

オルトプラス(3672)が3月14日、マザーズに新規上場した。上場2日目に公募価格比2.6倍の4015円で初値を形成した。上場当日の記者会見で石井武・代表取締役CEO=写真=は次のように語った。同社は、ブラウザベースのソーシャルゲームが主力。「オリジナルタイトル」と、アニメや漫画などのユーザー認知度の高いキャラクターのIP(知的財産権)を持つ他社と協業した「他社IP利用タイトル」の2本立てで、ソーシャルゲームの企画、開発、運営を手掛ける。

強み…当社は2010年5月設立の非常に若い企業。昨年、新作5タイトルを出し、一気に業容が拡大した。新しいゲームエンジンの開発、新しい遊びの提案力が強みだ。

今後の戦略…「聖闘士星矢」の版権を利用したゲームのサービスインを目指す。バンダイナムコ(7832)、スクエニ(9684)など各IPホルダーや、グリー(3632)と一緒に展開していくものを増やしていきたい。他社IP利用タイトルでの成功により、IPホルダーと協業しやすい環境になってきている。また、第3四半期以降、PC向けブラウザゲームをリリースし、来期以降の新たな柱としたい。こうした戦略により、今後、グリー向け売り上げは拡大、一方で売り上げ依存度は低下しよう。

グリーと協業…IPO(新規上場)に際して「親引け」で、グリーが当社株式の2.08%を保有する株主になり、本日、資本業務提携した。また、グリーと合弁会社を設立することを決議した。合弁会社では互いのノウハウを共有し、新しいゲームエンジンを開発していく。当社設立の翌月に、グリーがプラットフォームをオープン化し、当社はグリーとともに大きくなってきた。例えば昨秋はグリーのランキング上位20位中、当社タイトルが6本ランクインしたが、こうなってくると、グリーのプラットフォームのさらなる活性化は当社にとっても大切だ。

市場認識…ソーシャルゲームの国内市場は伸び率は鈍化したが、成長市場に変わりはない。こうした中、同業他社がネイティブアプリおよび海外向けに経営資源を振り向けていることで、国内向けが手薄になっていると認識している。当社は海外市場については普及にはもう少し時間がかかるとみており、当面は国内向けをしっかり手掛ける。むろん、ネイティブアプリおよび海外向けも、しかるべきタイミングでの投入に向けてしっかり準備していく。

<記者の目>
株式投資でいうところの「逆張り的」事業戦略。PC向けブラウザゲームに参入するのは、「スマートフォン(スマホ)やタブレット端末の性能は、数年後にノートPC並みになり、PC向けに開発したブラウザゲームは、そのままスマホなどで遊べるようになる」とみているため。

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