想定以上の「寒い冬」到来 HC、衣料、自動車用品関連に矛先 アークランドサカモト 除雪機は例年比3割増へ

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アークランド(9842) 日足

アークランド(9842) 日足

前年が厳冬だったこともあり、少し前まで今年の冬物商戦は厳しいと思われていた。しかし、11月から西日本を中心に平年より低温の寒秋に。晩秋から低温傾向になると、長い冬を意識して早めに冬物商品を買いそろえる傾向が強まり、企業にとっては値下げリスクが低下する。

11月30日に気象庁が発表した1カ月予報によると、12月も全国的に寒冬になる見通し。降雪量も日本海側を中心に「かなり多くなる可能性がある」としている。冬物関連の今期業績は意外に落ちない可能性が出てきたばかりか、前年を上回る需要が想定される商材もあり、増額修正に進む銘柄も出てきそうな雲行きだ。

中で新潟県を地盤にホームセンター(HC)を展開するアークランドサカモト(9842)に注目したい。

「11月から気温低下に従い、暖を取るための商品の販売が順調。そのほかでは特に、除雪機の売れ行きが好調に推移している。除雪機は、昨年はサプライチェーン寸断の影響で思うように手に入らなかったこともあり、今年は例年比3割程度伸びるのではないか」(アークランドサカモト・広報IR担当)としている。除雪機は20万―200万円と高単価で、降雪量に従い部品の取り替え需要も生じる。

暖秋で秋商戦はさえなかったが、冬商戦での盛り返しが期待できる同社の株価はPER5倍台と割安感も強く、上値余地が大きそう。

イエローハット(9882) 日足

イエローハット(9882) 日足

このほか、カー用品販売2位のイエローハット(9882)、タイヤの専売店を東北、関東中心に展開しているフジ・コーポ(7605・JQ)などの自動車用品関連もマーク候補だ。

アルミホイールで2割近いシェアを獲得しているウェッズ(7551・JQ)も、「基本的にスノータイヤの需要が伸びればホイールも伸びる構図。もともと第3・四半期(10―12月)は需要期だが、例年以上に降雪地域が増加すればプラスアルファが期待できる。今年は比較的早めに寒くなったこともあり足元順調」(ウェッズ・IR担当)という。3%の配当利回り面からも注目される。

埼玉県でオートバックスをFC展開しているバッファロー(3352・JQ)も、4・7%の高配当利回りで魅力十分。

衣料関連では、ファーストリテイリング(9983)が4月高値(1万9150円)を指呼の間にとらえてきたほか、衣料装飾品のムーンバット(8115・大証2部)も戻り歩調と、「冬物商戦」関連の大型株と低位材料株の一角が上昇基調。しまむら(8227)も調整を経て出直り態勢。

JR東日本(9020)も下値切り上げ方向。年末年始の日並びが良いことから、鉄道予約の滑り出しは好調とみられる。また、厳冬予想が出る環境下、冬物衣料、ボーナス、クリスマス、年末年始、お年玉と商戦が相次ぐ。駅ビルや「駅ナカ」事業への期待感も寄せられており、この冬相場での活躍が読まれる。

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