年末年始は中小型株優位 アパマンショップとステップ

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新興市場は投資マインドの改善を追い風に、引き続き、戻りを試す展開となりそうだ。年末・年始にかけては中小型株のパフォーマンスが大型株をアウトパフォームする傾向がある点も追い風で、今回はアパマンショップホールディングス(8889・JQ)、ステップ(9795)を紹介したい。

アパマンショップ(8889) 日足

アパマンショップ(8889) 日足

アパマンショップホールディングスは住宅用賃貸あっせん業務で日本最大級のアパマンショップを展開する持ち株会社。2012年9月期の連結業績は、非コア事業の売却などで売上高は前期比9・3%減と5期連続の減収となったものの、営業利益は同5・9%増、経常利益は同57・4%増とそれぞれ3期連続で増益となり、収益体質の改善が着実に進んでいることが確認された。コア事業であるあっせん事業においては、アパマンショップのFC(フランチャイズ・チェーン)店舗数拡大と1店舗当たりの収益性向上を背景にして収益拡大が続いている。同社の強みは豊富な賃貸物件情報量だけでなく、集客するための多彩なキャンペーン企画力、収益性を高めるための経営指導力にある。このため、FC加盟に関する問い合わせも多く、12年9月期末で1000店舗に達した店舗数の拡大は今後も続く見通しだ。もう1つのコア事業であるプロパティ・マネジメント事業も、子会社や保有不動産の売却により12年9月期は管理戸数が一時的に減少したが、管理戸数当たりの収益性は向上しており増益が続いている。13年9月期の会社業績予想は、売上高が前期比1・6%減、経常利益が同18・2%増と引き続き減収増益計画となっている。コア事業に関しては微減収と保守的にみており、増額の余地がありそうだ。なお、今回は決算発表と同時に14年9月期を最終年度とする中期計画の修正も発表した。前回の計画に対して14年9月期の売上高を46億5000万円から41億2000万円へと引き下げたが、利益ベースでは前回数値を維持した。売上高の減額要因は非コア事業の売却に伴うもので、実際の進捗(しんちょく)状況ではあっせん事業が計画を上回るペースとなっており、経常利益段階までは計画を上回る可能性が十分あるとみている。

ステップは神奈川県内に特化して展開する高校受験をメーンとした学習塾。教師のプロ化による高品質な学習指導に定評があり、県内の公立進学高校への合格者数ではトップの実績を誇る。12年10月に東証1部銘柄へ指定されている。12年9月期の業績は、売上高が前期比7・5%増、営業利益が同10・3%増とそれぞれ過去最高を更新する好決算となった。高い合格実績を背景に、期中の平均生徒数が前期比5・4%増と順調に拡大したのが主因。とりわけ、公立高校の入試制度変更によって、夏以降に中学3年生の生徒数が伸びてきており、第4・四半期(7-9月期)だけでみた前年同期比の増収率は12・0%増と08年9月期の第3・四半期(4-6月期)以来の2ケタ増収となっている。13年9月期の会社計画は売上高が前期比6・6%増、営業利益が同5・3%増と過去最高を連続で更新する見通し。新設校は小中学生部門で3-4校、現役高校生部門で1校と前期並みの水準を計画しており、生徒数は前期比6・7%増を想定している。足元の状況は高校入試制度の変更が追い風となり、会社計画を若干上回るペースで推移しているもようだ。冬季直前入試対策も活況が予想されるだけに、業績は会社計画を上回る公算が大きい。配当金に関しても配当性向30%を基準に、増配の余地があるとみている。同社は今後も神奈川県内での拠点拡大を進めていく方針。とりわけ、学習塾業界で激戦区の横浜北東部や川崎市への進出に今後は注力していく方針で、12年9月期末で116校だった校舎数を将来的には180校体制にするのが目標だ。年率換算では4%程度の成長となるが、今後も「質の高いプロの教師による授業」によって「目標校への合格」という結果を出し、市場シェア拡大と安定した収益成長を続けていくものと予想される。

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