トップインタビュー 大研医器(7775) 山田圭一社長 革新的なトップシェア製品を生み出す医療機器メーカー

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大研医器(7775) 山田圭一社長

山田圭一社長

大研医器(7775)は、院内感染防止や麻酔関連機器など大学病院等で利用される医療機器の生産・開発・販売を手掛けている。オリジナル製品であるCOOPDECH(クーデック)ブランドのもと、医療現場に革新をもたらしてきた製品群は、市場シェアのトップ、または、トップに迫る位置を確保し、毎年高い伸び率で増収増益を継続中である。足下の業績動向を踏まえた今後の成長戦略を同社代表取締役社長、山田圭一氏に聞いた。

――第3四半期を振り返って。

当社は、大学病院などの最先端医療現場のニーズから、特許性のある革新的な製品を開発し、特に、採算性の高いディスポーザブル(使い捨て)製品を主軸としています。どの製品も人命に関わる製品であり、そこには、常に安定的な需要が見込まれています。

足下、13年3月期第3四半期の業績は、前年同期比10%増収(53億3,000万円)、37%営業増益(10億1,700万円)で着地し、予想通りの成長を遂げています。とりわけ、国内市場シェア約70%を有する手術室用の吸引器「フィットフィックス」(手術時の血液などの排液を吸引し、吸引終了後に凝固する機能を持つプラスチック製の凝固剤一体型吸引器)が好調に推移し、病棟用の吸引器「キューインポット」も毎年の二ケタ成長を実現しています。

また、持続注入器で国内トップシェアのシリンジェクター関連(主に手術後の痛みを緩和させるための麻酔薬を体内に注入する加圧式医薬品注入器)でも、特定保健医療材料「新型PCA装置」が大幅に伸びています。この装置については、従来の装置を改良し機械式PCA装置でしか実現できなかった機能のディスポーザブル化を世界で初めて成功させました。関連する主要学会でも高評価を得られており、現状の国内シェア40%を中長期的には大幅に伸長させたいと取り組んでいる最中です。今後もこれらの製品は当社の成長を牽引してくれるものと考えています。

増配、株主優待の新設を発表

――株主への還元については。

第3四半期で前期年間の営業利益(10億1,400万円)を超えており、通期見込み12億3,000万円に対してもかなり進捗しており、この状況を踏まえ、このほど期末配当金を当初発表から3円増配の40円とさせて頂きました。当社では、株主様への配当政策を最重要経営課題の1つと認識しており、経営成績に裏づけされた成果の配分を行うことを基本方針としています。配当性向は40%まで上げてきており、比較的高い水準にあると認識しています。

また、2月15日には、より多くの株主様に当社株式を中長期的に保有して頂きたいとの考えから、株主優待制度の新設も発表いたしました(1単元100株以上、クオカード1,000円分)。今後も株主様への積極的な利益還元を行い、中長期的なご支援・ご支持をいただける魅力ある企業づくりを進めたいと考えています。

今後の成長期待も大いに高まる

――今後の成長戦略については、

既存領域については、発売から約20年を経過しているにもかかわらず、まだなお、売上が増加している手術室用の吸引器「フィットフィックス」、病棟用の吸引器「キューインポット」などの安定した需要に支えられ、先程、述べたシリンジェクター関連「新型PCA装置」の将来性も明るいとみています。

また、新分野につきましては、救急救命領域における「咽頭冷却装置」の上市に向けた活動やがん関連領域の拡充ということがあげられます。例えば、現在院外の心肺停止患者数は12万人、継続的に治療を受けるがん患者数は150万人に上るといわれています。我々は独創的な医療機器の開発や普及を通じて、このような患者さんのQOLの向上や1日でも早い社会復帰が可能となるよう一丸となって取組んでいるところです。また、首都圏に新設した研究開発部隊も新たな領域で社会的にインパクトのあるプロジェクトを個別に進めています。

海外展開につきましては、生産面では全体の4割に近づいてきたアジア生産を通じた安定供給と効率改善の精度をしっかりと点検し、販売面では、国内で実績のある安定した製品を開拓余地の大きい海外マーケットへ段階的に広めていきたいと考えています。

当社は、政府の積極的な医療政策も追い風にしながら、今後も、当社の使命である患者さんの早期回復・社会復帰の実現に向け、医療現場と協力し開発・製造・営業が一体となって市場競争力を高めることで、着実にかつ大きく業績を伸ばしてまいりたいと考えています。

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