好決算銘柄の押し目で対処 博展と良品計画

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中小型株市場は需給懸念が心理的な重しとなり、上値の重い展開となりそうだ。年始以降は大幅上昇となっていたマザーズ指数は、1月末に付けた年初来高値から先週末まで約18%の大幅下落となるなど調整色を強めており、個人投資家の需給環境はかなり悪化してきたとみられる。また、直近でにぎわいを見せていたバイオ関連などのテーマ材料株にも買い疲れ感が意識されており、決算発表が一巡したことも重なる。ただし、好決算銘柄には押し目買いの動きが予想されることから、今回は博展(2173・JQ)、良品計画(7453)を紹介したい。

博展(2173) 日足

博展(2173) 日足

博展(2173)は、「Face to Faceマーケティング市場」における合同展示会や販促イベントなどをサポートすることを主要事業としている。2013年3月期の第3四半期(4-12月期)の決算は、売上高が前年同期比で25.9%の35億9,600万円、営業利益が同97.2%増の3億400万円、経常利益が同63.7%増の3億400万円、四半期純利益が同3.1%増の1億7,500万円となった。年間を通じてマーケティングを組み立て、実行していく「線」のサポート、さらに顧客の見込み顧客を増やし、売上増加に寄与する「面」のサポートへの取り組みが徐々に形になってきたとみられる。13年3月期は期初予想が上方修正され、売上高で前期比15.8%増の46億円、営業利益で同58.3%増の2億6,000万円、経常利益で同29.7%増の2億5,000万円、当期純利益で同22.4%減の1億5,000万円と予想されているが、第3四半期の結果からもこの予想が達成される可能性は高い。中期経営計画(15年3月期の売上高で52億3,000万円、営業利益で3億円)を発表しているが、前倒しで達成される公算が大きい。これに伴い新たな経営計画が発表される可能性もあり今後の業績動向が注目されよう。

良品計画(7453) 日足

良品計画(7453) 日足

良品計画(7453)は西友のPB(自社ブランド)事業としてスタート。スタート当初は、百貨店で販売されている商品のクオリティーをそのままに、7割程度の値段で販売することで値ごろ感を演出、ミドルゾーンの顧客層獲得に成功してきた。雑貨、衣服、生活雑貨、食料品などを販売する「無印良品」を国内で269店舗、アジアで129店舗、欧州で60店舗、米国で4店舗(いずれも12年11月末)展開している。店舗の年間純増は国内でおおむね15店舗、欧州で10店舗弱であるのに対して、アジア地域は20-30店舗と高い伸び。1月8日に発表された13年2月期の第3四半期(3-11月期)決算は、売上高が前年同期比6.0%増の1,401億8,200万円、営業利益が同24.7%増の151億8,300万円と好調。国内直営事業では衣服・雑貨部門において、ウール素材のバリエーションを訴求したキャンペーン「ウール地球大」が好調に推移。また、「首のチクチクをおさえた洗えるタートルネック」や手袋をはめたままでも静電式タッチパネルの操作ができる「タッチパネル手袋」など昨年の売れ筋商品も安定した売れ行きとなった。また、海外事業に関しては、欧州地域のマイナスをアジア地域の伸びでカバーした。12月以降の既存店売上高はやや弱含み推移だが、セールの規模や値下げ幅の抑制で粗利は改善傾向にある。13年2月期の業績予想は売上高で前期比7.3%増の1,912億2,000万円、営業利益で同25.7%増の194億円と大幅増益が予想されているが、達成確度は高いと想定される。14年2月期を最終年度とする中期計画は売上高で2,000億円、経常利益で200億円となっている。こちらの達成確度も高い状況であるといえる。ROE(株主資本利益率)の向上(15%以上)を意識した経営計画を行っていることから、今後も利益成長が期待される。

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