IPO社長会見 メドレックス(4586) 来期黒字転換へ

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メドレックス(4586) 松村眞良社長

松村眞良社長

メドレックス(4586)が2月13日、マザーズに上場した。上場2日目に公募価格の2.2倍に当たる2200円で初値を形成した。上場当日の記者会見で同社の松村眞良社長=写真=は次のように語った。

来年予定の承認申請で収益一変…当社は経皮製剤、貼り薬の会社。最も開発が進んでいるのは消炎鎮痛貼付剤「ETOREAT」だ。米国での上市に向けて第3相臨床試験段階にあり、2014年に承認申請、15年に承認取得、16年の発売を計画している。承認申請に伴うマイルストーン収入によって、来2014年12月期に黒字転換する見通し。

新製品投入で市場拡大…消炎鎮痛剤、いわゆる痛み止め薬の米国市場規模は、経口投与剤が4000億円、貼り薬は2品目で1000億円となっている。貼り薬といっても、先行2品目は水を含み1日2回の交換が必要なパップ剤。一方、当社のは1日1回の交換で済み、関節にピタッと張り付くテープ剤。日本ではテープ剤投入後、痛み止めの貼り薬市場が2倍程度に拡大したことや、経口投与剤の副作用(胃荒れなど)などを勘案すると、米国でも少なくとも現在の2―3倍のマーケットになると予想している。

注射に代わる薬剤投与システムも共同開発…「ETOREAT」は米国以外にも展開していきたい。ただ、日本は成熟しているため展開は考えていない。力を入れなくとも売れるところだけやる考えだ。このほかに独自技術を用いた経皮製剤、貼付剤を3品目開発中。また、現在は注射しか投与手段のないワクチンや核酸医薬の無痛経皮投与システム確立に向けて、帝人と共同で研究開発に取り組んでいる。こちらは近い将来での臨床試験入りが見込まれる。

<記者の目>
イオン液体の特徴を利用した、皮膚からの薬物浸透性を高める技術が強み。事業発展余地も大きく魅力的だ。なお、ロケットスタートによりロックアップ解除条件(公募価格比1.5倍以上で解除)をクリアした。買い需要は旺盛とみられ、ロック解除売りをこなせそうな雰囲気がある。

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