「監視カメラ」争奪戦で熱気 キヤノン 世界最大手に躍進へ

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キヤノン(7751)が大きく見直されそうだ。

日経平均が軽快な上値追いを続ける中で、1月27日に発表された前12月期決算および今期見通しが市場予想を下回ったことで失望売りを浴び、いまだに株価は3,000円台にとどまるなど、主力株の中での出遅れが際立っている。

キヤノン(7751) 週足

キヤノン(7751) 週足

こうした中で、キヤノンは2日、2月10日に発表した監視カメラ世界首位のスウェーデン企業アクシスの買収(買収総額3,337億円)について、その公開買い付けがスウェーデンの証券監督当局から正式に承認されたと発表。買い付け期間は3月3日-4月1日でキヤノンにとっては過去最大規模の企業買収となる。

個人向けのデジタルカメラ市場が年々縮小する中、法人向けの監視カメラの需要は拡大の一途。キヤノンはこうした監視カメラを新規事業の一環として育成する方針を打ち出している。現在、監視カメラの世界シェアはこのアクシス社が17.5%で首位、次いで中国企業が13%、3位が日本のパナソニックで9%などとなっている。これによりキヤノンは、監視カメラでも世界トップに立つことになる。

また、三菱電機(6503)は監視カメラ向けの無線ネットワークを開発。これは無線LAN内蔵の無線監視カメラを複数設置することで、電源や回線の工事なしで監視カメラのネットワークを構築・運用できるというもの。

先の東京マラソンでも“テロ対策”として、監視カメラが数多く配置されたように、近年は都会周辺で勃発する凶悪な事件・事故などで常に路上に設置された監視カメラが事件解決に向けて威力を発揮している。今後とも設置数は確実に増加しよう。

上記以外の主な関連株としては、高千穂交易(2676)あいHD(3076)テクノホライゾン(6629・JQ)TOA(6809)富士通ゼネラル(6755)などが挙げられるが、今回の買収に伴い、監視カメラで一躍、世界トップ企業に躍り出ることになるキヤノンへの注目度は一段と高まりそうだ。(S)(本紙3月5日付1面)

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