来期の大幅増益予想銘柄に照準

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商社、海運株など割安株続出

今3月期の第3四半期決算もほぼ終了し、上場企業の売上高は対前年同期比で5.1%増、経常利益も7.0%増を確保した。特に製造業は経常利益で2ケタの伸びを達成するなど、総じて堅調に推移した。為替の円安進行などが利益を押し上げた格好だ。

来3月期に大幅増益が見込める主な銘柄
銘柄 コード 来期経常利益 伸び率 予想PER
住友商事 8053 3,343億円 667% 6.5
コナミ 9766 299億円 88% 17.5
レンゴー 3941 155億円 84% 15.4
パナソニック 6752 3,393億円 83% 14.9
丸紅 8002 2,716億円 66% 6.2
商船三井 9104 705億円 63% 9.2
アコム 8572 450億円 51% 15.7
クラリオン 6796 88億円 36% 16.5
宇部興産 4208 292億円 35% 11.8
スクエニHD 9684 250億円 35% 17.1
スクリーン 7735 197億円 32% 13
エフピコ 7947 139億円 31% 18.8
TDK 6762 940億円 31% 15.2
郵船 9101 972億円 30% 9.5
三井造船 7003 292億円 28% 11
東芝 6502 3,459億円 27% 10.8
三菱ケミカル 4188 1,936億円 27% 12.8
※東海東京調査センターレポートより割愛。来期経常は市場予想(アナリスト平均)

同時に今回は通期の業績上方修正を発表した企業が相次いだのも特徴だろう。東海東京調査センターの集計によると、今年1月以降で上方修正が228社、下方修正は119社で上方修正が圧倒的に多い。この結果、日経平均ベースの予想1株利益は1,100円と昨年末とほぼ同水準だが、足元の第4四半期以降については、さらなる円安のほか、原油安によるエネルギーコストの低下の恩恵をフルに受けることから収益拡大が期待されている。

このため、来期ベースの1株利益は1,200円への増加が有力視されている。一方で、原油価格の急落が一段と進んだことで、資源関連企業の中には、今期に巨額の在庫評価損や減損損失を計上したケースも。総合商社の住友商事(8053)丸紅(8002)のほか、石油元売りのJXHD、出光興産などだが、来期は収益回復が想定されている。

そこで、市場予想(アナリスト平均)から来3月期に大幅増益が見込まれている主な銘柄をリストアップしたのが左表だ。当然ながら、一過性の巨額損失を計上した住友商事や丸紅といった総合商社の収益急回復が目立つ。また、商船三井(9104)郵船(9101)といった海運株も登場する。来期ベースでのPERが10倍未満にとどまっている点に注目したい。そのほか、東芝(6502)三菱ケミカル(4188)なども評価余地が大きそうだ。(本紙2月26日付1面)

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