オリジン電気(6513) 労働力不足を補う

個別 平野憲一の相場表街道/裏街道 連載


日本の避けることのできない真実は、人口減少だ。政府は2050年に1億人程度の人口維持を防衛ラインとする予想政策を発表しているが、なすすべがないのが現状だ。これは今から35年間で2,700万人の人口が減るということで、毎年77万人の都市が1つずつ消えてなくなるということだ。当然労働人口も同じように減少し、将来の日本産業に大きな影を落としている。

オリジン(6513) 週足

オリジン(6513) 週足

解決するには2つの方法がある。1つは、外国から労働者を連れてくること。2つ目は国内で労働力を作り出すこと。前者は移民政策となり、後者は機械製作となる。この2つの「セイサク」の内、移民の方は日本においては事実上無理だろう。世界においても、人種のルツボと言われるアメリカが辛うじて成功しているだけで、欧州では既に負の遺産として社会問題になっている。まして日本では移民法が国会で通るはずもなく、せいぜい看護師などの高級技術者の入国審査を緩和するくらいだろう。つまり日本の選択肢は機械の製作しかない。人に代わるマシーンだ。5兆円を優に超す時価総額のファナック(6954)が、軽々と史上最高値を更新してきているのがその象徴だが、人に代わる機械製作会社は今後35年間順風満帆の環境の中を行くことになり、投資対象としては最も適した銘柄群ではないか。

オリジン電気(6513)はATM(現金自動預払機)などの金融機器やOA関連機器、システム機器を製作する広い意味で労働力不足を補う企業だ。既に前期を底にその兆候は表れており、営業利益で言えば前期8億5,900万円が、今期予想24億円、来期予想32億円と大きく伸びてゆく。配当も今期1円増配予定だが、バイアンドホールドで長期にわたり、投資家に恩恵を与えてくれる銘柄ではないか。545円の直近高値を抜ければ、短期でも楽しめそうだ。(本紙2月25日付1面)

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