IPO社長会見 ホクリヨウ(1384) 「高品質」鶏卵の生産・販売で成長

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米山大介代表取締役社長

米山大介代表取締役社長

ホクリヨウ(1384)が2月20日、東証2部に新規上場した。公開価格の8.9%高となる501円で初値を形成した。上場当日の記者会見で米山大介代表取締役社長=写真=は次のように語った。

鶏卵の生産から販売まで…1949年に飼料生産・販売からスタートして、現在は鶏卵の生産から販売までを一貫して手掛ける。同業他社は鶏卵を問屋に卸すが、当社は直接販売にこだわり、現在では北海道内での販売の97-98%が直接販売となっている。販売先は地元のスーパーやレストランなど。

「高品質」で差別化図る…「生産設備」「商品」ともに品質の高さで他社との差別化を図る。設備については、道内すべてのパッキング工場で食品衛生管理システムの国際標準ISO22000を取得済み。加えて、安全性に配慮した独自のトレーサビリティシステムを導入したことも大きな特徴だ。卵殻に賞味期限と、第三者機関から配信されたトレース番号を直接印字して、改ざん不可の厳格な仕組みとした。商品については、独自開発で栄養価を高めた「特殊卵」を扱っている。一般的な鶏卵の価格は相場に大きく左右されるが、当社は高価格な特殊卵を扱うことで、これまで一定の利益確保を続けてきた。現在は鶏卵のうち3割を特殊卵が占める

M&Aで関東進出も視野に…北海道内での鶏卵販売シェアが50%に達したことから、昨年4月には岩手県の農場を買収した。タイミングにもよるが、今後もM&A(企業合併・買収)を通じて全国規模でのシェア拡大を目指す。しかしながら当面は、岩手県の農場に設備投資を行って、既存設備と同水準にまで改善することが先決。こちらでも特殊卵の生産を開始して、現在の問屋経由の販売を、現地企業向けの直接販売に切り替えて効率を高めていく。今後も続く新天地での販売先拡大のためにも、今回の上場による知名度・信頼度向上の効果は大きいと考える。

優待など還元策「前向き」…今8月期は13%増収、37%営業増益を見込むが、足元では順調に推移している。配当は10円を計画。今後も長期・安定的に配当を継続して、将来的には配当性向20%以上を目指したい。新規上場という一大イベントを終了したところで、株主優待の導入も検討したい。

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