農業改革前進 岩盤規制に風穴 イーサポートリンクにフォロー 

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長年にわたり制度改革の必要性が叫ばれながら大きな変化が見られず「岩盤規制」と呼ばれてきた農業分野だが、9日に政府・自民党とJA全中の農協改革を巡る協議が決着し、“山が動いた”格好。

イーサポート(2493) 週足

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10日は井関農機(6310)住友化学(4005)など農機・農薬関連が軒並み高。農協・農業改革を追い風とするイーサポートリンク(2493・JQ)も外せない。

同社は上場会社で唯一、農産物の生産履歴システム「農場物語」を手掛ける。ここもとは同システムにGPS(衛星利用測位システム)、センサー、画像認識、音声認識を盛り込むなど機能拡充中。農業においても競争力向上が求められる時代の本格到来を控え、“農業のIT化”につながる同社システムに対する農業法人や農家の関心は高まってきており、注目される。

岩盤規制改革の1つの象徴とされる農協改革の前進から、政府・自民党の「改革」に対する本気度をかぎ取る市場関係者も少なくない。

前週末6日には大阪都構想について高市総務相が「特段の意見はない」とする意見書を大阪府と大阪市に出した。府・市議会を経て5月17日とされる住民投票で賛成多数となれば、大阪都構想が実現することになる。封筒業界首位で大阪市に本社を構えるイムラ封筒(3955・2部)、大阪本拠で土木建設機械の販売・レンタルを主力とするワキタ(8125)京阪神ビルディング(8818)、大阪地盤に塾を展開する成学社(2179・JQ)など関連株も今後にぎわうとみられる。

大阪カジノ構想も浮上か

大阪といえば、カジノ有力設置エリアの一つでもある。“カジノ法案”はかねて浮かんでは消え、を繰り返してきたが、一部で「自民党は通常国会でのカジノ法案成立を本気で狙ってくる」との見方が聞かれる。

京阪電(9045) 週足

京阪電(9045) 週足

大阪府・市の構想によれば、カジノの設置場所は人工島「夢洲」。現在はコンテナターミナル(三菱倉庫、住友倉庫、山九、上組などが株主)、ヨコレイ(2874)の物流センター、セブンイレブンの店舗などのほかに何も無く空き地だらけ。府・市はそこにカジノを誘致するとともに、市営地下鉄、JR、京阪電気鉄道(9045)の京阪中之島線をそれぞれ延伸し、アクセスを確保する考え。

京阪中之島線は天満橋と中之島を結ぶ路線として2008年に開業するも、利用者は当初想定以下となっている。京阪中之島線はいわゆる上下分離方式ながら、線路開発事業体の「中之島高速鉄道」に京阪電鉄は33%出資(このほか大阪市、大阪府も出資)。構想通りに進めば、利用者急増で京阪中之島線の収益も大幅好転するとみられ、京阪電鉄もマークしておきたい。(本紙2月12日付1面)

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