エイジア(2352) 販促サービス業界の小さな巨人

個別 平野憲一の相場表街道/裏街道 連載


平野 憲一氏

平野 憲一氏

エイジア(2352・東マ)は、大企業相手に、インターネットを使った販売促進サービスを提供している。特に、eメールを使った販促ソリューションに強みを持つ。

1月30日発表の2015年3月期第3四半期決算が下ブレたため、市場では、通期レンジ予想の下限に届く見込みがないとして、大きく売られている。しかし、会社側は第4四半期の巻き返しに期待して通期レンジ予想を変えていない。筆者も達成見通しには自信がないが、以下の理由によりこの下げは買いとみる。

エイジア(2352) 週足

エイジア(2352) 週足

同社の顧客リストには、KDDI、日テレ、JT、ニコン、アサヒ、NTT、関西電力、みずほ、日産、マツダなどそうそうたる企業が名を連ね、1月27日のリリースでは、トヨタまでその中に入ったことが分かった。これら企業が導入しているのは、当社主力のWEBCASメール配信システムというものだが、毎時300万通以上の高速配信が可能で、PC・携帯・スマートフォンに対応でき、技術的に他社の追随を許さない。これが上記企業を含む1,600社の顧客数となっている。今後は、クラウドサービス版のワンtoワンシステムを強化し、圧倒的競争力を不動のものにしていく。配当政策も株主にとって好ましく、前14年3月期に連結売上100億円達成の記念2円を含む14円配当(前々期7円50銭)をしたが、今期は、記念配を残した上、さらに1円増配の15円配当を予定している。また、所有する8億円のキャッシュと18%の金庫株でM&A(企業合併・買収)戦略も進めて行く。既に、13年10月に子会社化したFUCAとの連携で大きな商談が成立している。今回の決算は、たまたま顧客企業が、消費税増税後、販売促進行動を抑制した、一過性の事象にすぎない。販売促進サービス業界の小さな巨人エイジアの、進撃に期待する。(本紙2月4日付1面)

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