「インフルエンザ」対策関連マーク強まる

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関東・関西で流行加速

インフルエンザの流行が昨年末にかけて大都市圏で加速したことが判明。国立感染症研究所の8日発表データによると、2014年第52週(12月22-28日)の受診患者数は推定138万人で、前週(72万人)からほぼ倍増した。

富士紡HD(3104) 日足

富士紡HD(3104) 日足

定点当たりの都道府県別報告数は1位が埼玉、2位は神奈川、3位に福岡。以下、7位に大阪、9位千葉、10位東京と、大都市を抱える都府県がズラリと並ぶ。11-14位は奈良、兵庫、京都、滋賀で、地域別では関東と関西が目立つ。その点、北陸と中国は穏やか。

1位の埼玉県は全国で唯一、県内の保健所(15カ所)すべてで大流行の発生・継続が疑われる「警報」マークが点灯。東京も第52週でインフルエンザ患者報告数が「流行警報基準」を超えた。1999年に感染症法に基づく調査が開始されて以来、2番目の速さ(1番目は新型インフルエンザが世界的に流行した2009年)となる。

富士紡HD(3104)大幸薬品(4574)などインフルエンザ対策関連や、キリン堂(3194)クリエイトSD(3148)ココカラファイン(3098)ウエルシアHD(3141)といった関東・関西地盤のドラッグストアの出番到来か。昨秋、インフルエンザウイルスの抗体作製に成功したカイオム(4583・東マ)もマーク候補。

UMNファーマ 承認取得で今12月期黒字転換有望

UMNファーマ(4585) 日足

UMNファーマ(4585) 日足

このほか、UMNファーマ(4585・東マ)も要注目だ。開発した季節性組み換えインフルエンザワクチンについて、提携先のアステラス製薬(4503)が昨年5月に国内承認申請を行った。

技術導入元であり、同じタイプのインフルエンザワクチン「フルブロック」を開発した米PSCがおととし、米FDA(食品医薬品局)から承認を取得し販売開始。先進国で先例もあることから、今第2四半期(4-6月)あたりに承認を取得する可能性が大きいとみられている。承認取得に伴うマイルストーンと、今第4四半期(10-12月)からの計上開始が想定される当該ワクチン売り上げにより、今12月期に黒字転換が有望。同社は大規模な製造設備を持たない米PSCへの原薬供給でも基本合意しており、これも今後の業績押し上げ要因になる。

バイオベンチャーの「赤字から黒字」への移行期は株価パフォーマンス最良期として知られ、目が離せない。

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