IPO社長会見 イーレックス(9517) 2-3年後に売上高500億円規模へ

IPO 個別 社長会見


渡邉博代表取締役社長

渡邉博社長

イーレックス(9517)が22日、マザーズに新規上場した。公開価格1,170円を11.2%上回る1,301円で初値を形成すると、間もなくストップ高の1,601円まで買われて、そのまま初日の取引を終えた。上場当日の記者会見で渡邉博代表取締役社長=写真=は次のように語った。

独立系で高収益体質を実現…2000年に始まった電力自由化の流れ。当社は翌01年にPPS(新電力)事業届出を行って以降、一貫して電力小売業を手掛ける。現在は全国約900の代理店を通じて、大手企業から買い取った余剰電力を工場やスーパーなど大・中規模の需要家に安価で供給する。特徴は「独立系」であること。新電力小売業者の多くは大手企業の傘下にあり、グループ内企業への供給を目的とするケースが多いのだが、当社は徹底した収益性重視の観点から採算性の高い調達先や販売先を選択。結果、過去3期で売上高が50%増加したのに対し、利益は3倍増と高収益体質を実現している。

発電所新設で堅調を維持…安定的かつ競争力のあるベース電源を保有していることも大きな特徴だ。13年6月より高知県高知市内に日本で初めてパームヤシ殻を主燃料とするバイオマス発電所を立ち上げて、天候などに左右されない再生可能エネルギーの安定供給を実現している。16年秋には大分県佐伯市で発電量を高知の2倍に拡大した2号施設の稼働を予定しており、今回の上場で得た資金はこれに投入する。数年内にはさらに2―3施設を立ち上げて、自家発電の割合を現在の1割台から数年後には全体の3分の1程度にまで高めたい。

<記者の目>
16年4月には一般家庭や商店向けの電力小売り自由化を控える。現在、同社の供給先は関東、九州、東北の一部にとどまるが、春にも関西で販売を開始するとのこと。販路拡大に伴って同社の堅調成長は続きそう。「今後3年間で売り上げ2割増、利益3割増程度の成長が続き、発電施設の増加に伴って2-3年後には売上高500億円規模をイメージしている」(渡邉社長)。

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