IPO社長会見 メタウォーター(9551) 高技術強みの水環境大手

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木田友康社長

木田友康社長

メタウォーター(9551)が12月19日、東証1部に新規上場。公募価格(2,400円)を6%下回る2,256円で初値を付け、2,240円の安値引けとなったが、週明け22日は一転、大幅高となり、一時、公募価格を回復した。上場当日の記者会見で、木田友康社長=写真=は次のように語った。

事業統合…当社は2008年4月、日本ガイシと富士電機の水・環境事業統合によって発足した、トータルソリューションを提供できる数少ない企業だ。上下水道で実績を築く一方、ごみ処理リサイクルにも進出している。過去5年間、業界トップクラスの収益を持続しており、2013年3月期から売上高、受注高とも1,000億円を超えた。前3月期の売り上げ構成比は、サービスソリューションが37%、プラントエンジニアリングが63%となっている。

当社の強み…機械と電気の融合技術にあり、2,000以上の上下水道施設に納入実績を持つ。全体の約4割に相当する。セラミック膜ろ過システム、オゾン処理システム、高速ろ過システム、汚泥焼却システムなど、差別化された高技術製品で高いシェアを獲得。運営・維持管理においては、WBC(ウォーター・ビジネス・クラウド)というクラウドを使ったサービスを導入。効率化、安定化などに威力を発揮している。国内拠点40カ所以上。維持管理受託70カ所以上。PFI(プライベート・ファイナンス・イニシアティブ)やDBO(デザイン・ビルド・オペレート)といった官民連携事業でも、40件中17件の豊富な受注実績を持つ。

中長期展望…長期的な成長と企業規模拡大に向けて、運転管理まで請け負う包括委託分野の拡大を目指している。20年ごろには「包括依託のトップランナー」が目標だ。20年代には、民営化などによって、上下水道だけで1,500億―2,000億円の新市場が立ち上がる見通しだ。このうち25%くらいはシェアを取りたい。20年以降の長期展望としては国内・海外で運営事業を担っていくイメージだ。そのための開発強化や、他企業との提携、M&A(企業合併・買収)に資金を投じていきたい。また、今回の上場には、資金調達だけではなく、「より市民に近づく」ために企業をオープンにする目的もあった。今後の海外進出は、まず、われわれの高いレベルの製品・サービスを受け入れてもらえる欧米の開拓が先行しよう。

配当戦略…公募価格割れの初値形成は真摯(しんし)に受け止め、IR(投資家向け広報)活動なども含め、株主にお応えしていきたい。今期「未定」としている配当も、しっかりとした安定配当を考えており、決まり次第、発表する予定だ。

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