IPO社長会見 フルッタフルッタ(2586) アサイーで5年内に300億円狙う

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長澤誠社長

長澤誠社長

フルッタフルッタ(2586)が12月17日、マザーズに新規上場した。初値は公開価格を51%上回る6,500円。上場当日の記者会見で長澤誠社長=写真=は次のように語った。

同社はブラジルの日系移民が設立したアマゾン最大の農協「CAMTA(カムタ)」の総代理店として国内独占販売権を持ち、カムタから購入したアマゾンフルーツ原料を使った自社企画製品の開発・販売、業務用原料の販売を行っている。なお、カムタは開発によって、荒廃した土地を森を模倣した畑として再生する農法「アグロフォレストリー」の商業化に世界で初めて成功している。

アサイーで下地作る…当社を「アサイーの日本市場のパイオニア」と認識している人が多いと思うが、それだけでなく、アグロフォレストリー・マーケティングを実践する企業。アグロフォレストリーは「経済と環境の共存」「自然資本主義」につながる農法。この普及に向け、まずは前哨戦として、飛び抜けた栄養価を持つアサイーをピックアップ。ケミカルなものに対し不安感が持たれる中、「天然の栄養価」がカギになると考え、プロモーションを行い知名度を高めてきた。

アサイー市場は青汁と同等…アサイーのベンチマークは800億円市場と言われている青汁。アサイーは青汁と需要層が近い上、青汁にはないエネルギー源も持っているため、青汁と同等かそれ以上の市場が見込まれる。今期売上高は36億円だが、市場規模からすればまだほんの一握りで、ドアを開けたにすぎない。エリア拡充などで5年以内にアサイーで300億円を狙っていく。アジアからも引き合いが強く、韓国、香港、シンガポール、台湾や米国参入も計画している。アサイーの拡販は「アマゾンフルーツおよびアグロフォレストリーの幕開け」になる。アサイー以外のアマゾンフルーツはピタヤ、クプアスなどが候補で1つずつ投入する。

原料使用が社会貢献に…アグロフォレストリー・マーケティングでは、まずは「カカオ」に軸足を置いて伸ばしていく。既に明治にチョコの原料として納入している。アグロフォレストリーで生み出されたものを原料に使うことは、事業と直結した社会貢献になり、今後需要が高まるとみている。さらにアグロフォレストリーをアマゾン以外に広げる活動も進めたい。まとめになるが、「需要の力が世の中を変える」。アグロフォレストリーの産物が増え、それを使った製品が消費されることで、経済発展と環境が共存する。僕らは新しいビジネスモデルを作ってみせる。

<記者の目>
来年4月からの食品の機能性表示解禁はフォロー。なお、両者は原料はカムタ、それを使った製品の企画・開発・流通は同社とすみ分け、良好な関係を構築しているとのこと。上場当日、カムタの人と長澤社長が一緒に上場の打鐘を行ったこともその表れ。

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