IPO社長会見 テクノプロ・ホールディングス(6028) M&A、海外展開を推進

IPO 個別 社長会見


西尾保示代表取締役社長兼CEO

西尾保示社長

テクノプロ・ホールディングス(6028)が12月15日、東証1部に新規上場した。公開価格1950円を5%下回る1852円で初値を付けた。上場当日の記者会見で西尾保示代表取締役社長兼CEO=写真=は次のように語った。

国内最大…技術者を正社員として採用して派遣する技術系人材サービスを行っており、同業はメイテック(9744)。1万1000人超の技術者を擁するとともに、日本の産業界が必要とする分野をすべてカバーしている。技術領域別の稼働人数(今年6月末現在)は、機械26%、ソフト開発・保守21%、電気・電子15%、建設14%が上位。このほか、組込制御、ITインフラ、化学、バイオなど。採用については、キャリア採用と新卒採用を合わせて毎年約2000名を継続して採用している。技術者数と技術領域で国内最大を誇るほか、大手優良企業中心に約1800社の顧客を持つ。

中長期の成長…上場の狙いは、(1)知名度向上による採用力強化、(2)従業員のモチベーション向上、(3)信用力向上による営業力の強化と売上単価向上。そして、④資金調達力の拡大による事業投資の推進で、具体的にはM&A(企業合併・買収)、海外展開。M&Aは高い技術力を持つ請負専門会社などが対象になる。海外は中国でのビジネス拡大を目指す。成長セクターへの注力など既存ビジネスの拡大にM&A、海外展開を加えて中長期の成長を目指す。ナンバーワンの技術系人材サービスグループを目指し、透明で誠実な経営を推進する。

株主還元…配当性向50%をメドに株主還元を行う。今12月期は期末一括配当(93円19銭)だが、来期から中間配当を実施する。

厳しい市場環境の中、初値は公開価格を下回ったが、今後は投資家の期待に応えるべく経営努力していく。上場に際して売り出しのみとしたのは、設備投資を多く必要とせず、目先大きな資金需要がないためだ。

2006年にグッドウィル・グループがテクノプロ・エンジニアリングなどを買収した経緯がある。08年に旧経営陣が退陣して外資系ファンドの傘下で再建を行った。旧グッドウィル・グループとは法的・人的関係を遮断している。

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