IPO社長会見 メディカル・データ・ビジョン(3902) 診療データ利活用サービスを強化

IPO 個別 社長会見


岩崎博之社長

岩崎博之社長

メディカル・データ・ビジョン(3902)が12月16日、マザーズに新規上場した。公開価格5,180円の2.35倍となる1万2,220円で初値を形成。上場当日の記者会見で岩崎博之代表取締役社長=写真=は次のように語った。

カルテを患者のために…毎日大量に発生するも有効活用されないカルテに着目。本来の所有者である患者本人にカルテを返却することを目的に事業を立ち上げた。具体的には、生活者が生涯を通じて自身の医療・健康情報を把握したり、自身で医療・健康分野のサービスを選択できる社会の実現を目指す。

製薬会社向けサービスが好評…創業から5年ほどは医療機関との信頼関係の構築に取り組んだ。病院経営を支援するパッケージソフトを開発・販売して、とりわけアフターメンテナンスに注力した。その結果、現在はDPC対象病院の約40%と関係を構築でき、ここから診療データを収集している。12年以降は第2フェーズに着手して、第1フェーズで構築した838万人分もの大規模データベースの利活用を進めている。製薬会社向けに「MDV analyzer」と「アドホック調査サービス」を提供。前者は特定薬剤に対する患者数や処方量など医療機関での処方実態を日単位で分析できるサービスで、年間利用料金は2,000万円。後者は「MDV analyzer」利用者向けの個別分析サービスで、1件300万円ほどで対応している。驚いたことに、これまで製薬会社では製品の出荷量しか把握できなかったようで、業界内で当社サービスへの関心が高まっている。

大収穫期を前に「種まき」開始…第2フェーズが大きく開花する局面にあるが、あえて第3フェーズへのチャレンジもスタートした。「めでぃログ」では、患者本人から同意を得て診療データを収集。協力者にはこれをウェブ上で閲覧可能とすることで“カルテ返却”との目的を果たす。

<記者の目>
今12月期の売上高は前期比28%増の19億5,900万円を計画。「今後も毎期3割程度の成長を続けたい」(岩崎社長)とのことだが、第2フェーズの盛り上がりによっては上ブレも。

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