第21回 アルインコ(5933) 事業にフォローの風。相場は若い

個別 平野憲一の相場表街道/裏街道 連載


平野 憲一氏

平野 憲一氏

アルインコ(5933・2部)は足場などの建設機材を販売・レンタルする事業を主とする業界トップ企業。住宅機器や電子機器も拡充。2015年3月期上半期の売上高比率は、建設機材関連事業32.8%、レンタル関連事業33.7%、住宅機器関連事業25.6%、電子機器関連事業7.9%となっており、各種建設機材の販売・レンタル事業の合計売上比率が66.5%に及ぶ。株価は9月16日に高値1,425円を付けた後、11月19日の1,101円まで、日柄2カ月、値幅22.7%ほどの調整となっているが、理由は2つ。1つ目は主力の建設機材販売・レンタル事業の営業利益で、販売は前年同期比45.7%と大幅に伸びたものの、イベントが意外に少なく仮設レンタルが伸びず44.3%もの減益になったこと。2つ目は新株式発行・自己株式の処分・売り出しによる希薄化懸念。

アルインコ(5933) 週足

アルインコ(5933) 週足

しかし、1つ目の利益の状況は、前週の夢真HD(2362・JQ)のところで紹介した通り、建設業界の環境は、オリンピック・パラリンピックは単なる通過点と言われるほど、今やらなければならないインフラ整備工事が山積している。建設機材部門では、販売だけでなくレンタル部門も強いフォローの風が吹いている。まして建設業界は下期に売上高比率が高いことが特徴。会社側は通期見通しを変えていないが、今後強含みに展開していくと筆者は考えている。

2つ目の新株発行は、発行価格及び売出価格等が11月18日、発行価格1,083円に決定した。また、既に発表の通り、手取金の使途は、兵庫第2工場の新工場棟兼製品倉庫建設に係る設備投資、フック付足場板生産ライン敷設に係る設備投資、次世代足場などのレンタル資産の取得資金の一部に充当する前向きな経営姿勢が打ち出されている。インフラ関連として国の趨勢に沿っていける同社の予想PER11.19倍、PBR(株価純資産倍率)1.16倍、配当利回り2.91%は、まだ若いと感じる。

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