神戸製鋼所(5406) 注目浴びる独自の小型発電機事業

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工場排熱ほか未利用エネルギーに加え、温泉など再生可能エネルギーも有効活用

神戸製鋼所(5406)が独自に開発した「小型発電機(マイクロバイナリー)」=写真=に大きな関心が寄せられている。

小型発電機(マイクロバイナリー)

小型発電機(マイクロバイナリー)

温泉地の地熱、工場の温排水・蒸気…、これまで未利用だったエネルギーを回収し、発電に用いる。特に、地熱発電は昨年7月からスタートした再生可能エネルギーの固定価格買取制度の対象となっている。

同社の「マイクロバイナリー」は、工場の排熱に加えて、温泉地の熱源を利用する、いわゆる地熱発電も可能。大規模な地熱発電は全国に20カ所ほど存在するなど、再生可能エネルギー利用の観点からは目新しいものではないが、これまでのものとの違いは、低温熱源での利用を可能としている。装置自体もコンパクト化を実現。大規模地熱発電のようなオーダーメードシステムとは異なり、より汎用的で低価格なシステムであり、これまで以上に多くの温泉・地域で採算ベースに乗せることを可能とした(摂氏70℃から95℃以下の低温領域の熱源を電力に変換できる小型システム、装置の高さ・幅とも約2.5メートル)。電力会社の地熱発電所に納入されるような大型システムは数億円規模とされているが、同社は世界トップを誇るスクリュータービン技術を応用した基幹部品をそのまま使用することで、価格を1台・2800万円と低めに抑えている。最大発電端出力は72kWで、一般家庭60世帯に相当する電力を賄うことができるそうだ。

小型発電機(マイクロバイナリー)の設置イメージ

小型発電機(マイクロバイナリー)の設置イメージ

これまで、小浜温泉(長崎県雲仙市)、別府温泉(大分県別府市)の温泉事業者に採用されているほか、全国の同事業者から約200件もの問い合わせがある。今後、電力不足を背景にした工場などでの採用拡大と合わせて、15年度には年間売上高30億円を目指すとしている。

未利用エネルギーを有効活用できる発電機の需要が増す中、同社においても、工場の未利用蒸気を活用し最大発電出力132-160kWの小型蒸気発電機「スチームスター」や、最大発電端出力400kWの高効率ラジアルタービン式発電機を開発するなど、ラインアップの強化による小型発電機事業の拡大に取り組んでいる。

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