CRI・ミドルウェア(3698) 11月27日、マザーズに新規上場。音声・映像に特化した「ミドルウェア」メーカー

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CRI・ミドルウェア(3698)が27日、マザーズに新規上場する。

音声と映像に特化したミドルウエアの開発・製造を手掛け、「CRIWARE(シーアールアイウェア)」とのブランド名でゲームや遊技機などエンターテインメント分野へ提供する。

ミドルウエアとは、ハードウエアやOSと、アプリケーションソフトとの中間(ミドル)に位置するソフトウエアのこと。パソコンやゲーム機など使用機材の差別なく、アプリケーションをスムーズに作動させる役割を持つ。これまで2800を超えるタイトルに採用されるなど、とりわけゲーム業界にとって「CRIWARE」は欠かせない技術となっている。

音声は25分の1、映像は100分の1程度にデータを圧縮することでダウンロード時間を短縮したほか、空き容量をほかのデータに割り振ることでコンテンツの“リッチ化”を実現した。例えば音声の場合は現在16種類の同時再生が可能。ゲームをプレイ中は常にバックミュージックが流れ、キャラクターが動けば足音や鳥のさえずりなどの効果音が聞こえる。ボタンを押す度にキャラクターのセリフが飛び出すのはもちろん、最近では、キャラクターが歩くとさりげなく周囲の会話が耳に入ってくる、といった仕掛けも一般的になった。映像についてもキャラクターと、その周囲に稲妻のような閃光を同時再生して戦闘シーンを演出するといった“リッチ化”をストレスなく実現する。

これまで「CRIWARE」は家庭用ゲーム機向けアプリケーションへの提供がメーンだったが、スマートフォンの普及に伴い、最近は端末に取り込んで遊ぶネイティブアプリ市場での採用が増加傾向にある。また、昨年対比で97%増と急拡大中の動画広告への利用が期待されるほか、将来的にはデジタルサイネージやスマート家電など、ソフトウエアを用いて制御される各種「組み込み機器」への応用も見込まれる。

ちなみにミドルウエアメーカーはほかにも存在するが、大手メーカーのセガとタッグを組んで家庭用ゲーム機器の黎明(れいめい)期から事業を手掛ける同社の牙城に切り込む競合は事実上、存在しないようだ。同社は単にメーカーという立場にとどまらず、ゲーム開発現場に入り込んで技術指導するなどして蓄積した豊富なノウハウが強み。前身会社も含めると事業立ち上げから30年以上、バグなど大きなトラブルの発生がない信頼性の高さでも定評がある。

概 要
事業内容 映像・音声分野に特化したミドルウエアに関する許諾事業
本社 渋谷区渋谷 1-7-7
代表者 押見正雄
設立 2001年8月
上場前資本金 3,325万円
発行済株式数(上場時) 128万9,400株
筆頭株主 セガ(上場前 24.29%)
公募株式数 110,000株
売出株式数 166,000株(オーバーアロットメント 40,000株)
初値 13,500円(5.6倍、12/1)
公開価格 2,400円(11/14)
ブックビル仮条件 2,100~2,400円(11/5)
ブックビル期間 11月7日~11月13日
引受証券 エイチ・エス(主幹事)、SMBC日興、SBI、岩井コスモ、岡三、東海東京、東洋
業績推移
売上高 経常利益 1株利益 配当
2013/9 988百万円 83百万円 41.16円 -円
2014/9 1,146百万円 223百万円 110.04円 -円
2015/9(予想) 1,286百万円 248百万円 112.86円 -円

 

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