IPO社長会見 アルファポリス(9467) 成長加速を目指す

IPO 個別 社長会見


 

梶本雄介社長

梶本雄介社長

アルファポリス(9467)が10月30日、マザーズに新規上場した。初値は公開価格比93%高の4,250円。上場当日の記者会見で梶本雄介社長=写真=は次のように語った。

ネット時代に合った次世代型出版社…「インターネット時代のエンターテインメントの追求へ」を経営理念に、現在、インターネット上の人気作(小説や漫画など)を自社ポータルサイトで上手にすくい上げ、編集して書籍化する次世代型出版事業を展開している。2000年の会社設立以降、その都度、ヒット作を生み、テレビドラマ化や映画化されたもの、シリーズ発行部数累計100万部を超えたものなどがある。看板タイトルの「ゲート」は、もうすぐシリーズ発行部数累計130万部を超える。

新ジャンル創出…(1)トレンドに合ったものを安定的に商品化でき、新規マーケットも創造できる、(2)インターネット上でのユーザー評価を参考に、読者ニーズを見極めた上で書籍化すべきコンテンツを選定するため、大コケするリスクを回避できる――点がビジネスモデルの強み。新規マーケットとしては、「20歳代後半から30歳代の男性向け単行本ライトノベル市場(大人が楽しめるファンタジー小説市場)」と「日本人を主人公とした30歳-40歳代の女性向けロマンス小説市場」という市場を創造した実績があり、前者は月に5-7冊、後者は月に4冊を出版している。地方のロードサイド型書店さんによると、小説単行本を置くスペースの半分近くをライトノベルが占め、そのうちの6-7割が当社出版物という。

来年前半にスマホ向けアプリ投入…今後の最重要戦略は「ネットメディアパワーの拡大」。来年前半には、小説や漫画などをスマートフォン(スマホ)でサクサク読める、スマホ用アプリをリリースする予定。これによりコンテンツ数、ユーザー数を獲得し、プレゼンスを上げていきたい。

短期的・中長期的戦略…短期的には市場規模が大きく電子書籍との親和性も高い、漫画事業の強化に力を入れる。売れ行きが良かった小説を漫画化してネット上で連載し、人気を確認した上で漫画本とする。例えば、「ゲート」は1刊当たり、ライトノベルは5万部だが、漫画本は8万部で、漫画はすそ野が広い。中長期的には、出版事業で蓄積したコンテンツを生かした多角的展開を目指す。漫画市場などとの関連性が深いキャラクタービジネスなど、エンターテインメント市場に出ていきたい。それに向けて成長優秀な人材を確保し、財務基盤を強化するために上場した。エンターテインメント領域での展開に向けてM&A(企業合併・買収)も選択肢の1つ。海外で翻訳本も人気であり、将来的にはアジアでも同じようなビジネスモデルで展開したい。

キャピタルゲインで還元…会社設立後1、2年を除いて黒字経営を続け、常に高い利益率を確保しつつ、売上高と利益を伸ばしてきた。売上高経常利益率が高い(前3月期実績31・5%)とことは強みであり、特徴。これまでは毎年、同じようなペースで成長してきたが、来期、再来期と成長加速を目指す。配当については、当社は成長途上で成長に資金を振り向けたいため無配としている。キャピタルゲインで中長期的に還元したい。

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