ZOOM UP エスティック 今期連続最高益へ

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海外売り上げ比率上昇一途 PER8倍、PBR 0.8倍

エスティック(6161・東マ)が戻り歩調。同社は、ボルトが緩まないように締め付ける装置・工具メーカー。ボルトの緩みは品質低下、事故につながることから、それを避けるべく自動車業界が採用している。国内では3社で市場を分け合い、同社のシェアは20-30%。

エスティック(6161) 日足

エスティック(6161) 日足

業績はリーマン・ショック後を除き、安定的に成長を続けている。その大きな要因として、設備投資が活発な海外市場での積極的な営業展開が挙げられ、海外売り上げ比率は4-5年前の20-30%に対し、前3月期は50%強に上昇。海外に進出した日系メーカーのみならず、現地メーカーの需要も獲得しつつある。

海外市場では、ボッシュ(独)、アトラスコプコ(スウェーデン)の2社が市場シェア80%を占め、ほかに日・米企業が手掛ける。つまり、技術先進国でないと開発できず、新興国企業の台頭に伴う価格競争に巻き込まれていない。拠点網で勝るボッシュなど海外企業が高シェアを占めているが、日本企業の製品は価格優位性があることから、メンテナンス・営業拠点を徐々に増やすことで、シェアを高めていくことが可能とされる。

こうした中、同社は上海(中国)、バンコク(タイ)に続き、今年6月に米ケンタッキー州に販売拠点を設立。今後はメキシコ、ブラジルなど中南米での拠点設置を視野も入れ、さらなる業績成長を目指す。

足元業績は順調で、第2四半期は営業利益2億6,700万円(同25%増)で着地した。今3月期は売上高30億円(前期比9.8%増)、営業利益5億4,000万円(同7.1%増)が見込まれ、最高益を連続更新する見通し。商いが薄いことに注意が必要だが、時価はPER8倍台、PBR(株価純資産倍率)0.8倍と割安水準にあり、配当利回り2.8%。評価余地が大ききそうだ。

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