ソフトバンク、見直しの視点 アリババの戻り率9割に

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保有分時価総額と逆転も

ソフトバンク(9984) 日足

ソフトバンク(9984) 日足

ソフトバンク(9984)が急落後の戻り足を形成中。27日は高寄り後に伸び悩み、7,460円どころの25日線に頭を押さえられる格好となったが、今後の動向を占う上で、中国・アリババグループ株の動向が注目を集めている。ニューヨーク市場に上場するアリババの筆頭株主は、もちろんソフトバンクだ。

アリババ(ティッカー:BABA)は9月19日の上場当日、99.70ドルで高値形成(公開価格は68ドル)した後、10月15日の82.81ドルまで16.9%安を強いられたが、このところ急速に株価回復。前週末24日昼頃には98ドルちょうどまで買われる場面もあった(終値95.76ドル、時間外取引96.15ドル)。押し幅に対する24日高値までの戻り率は89.9%に達し、新値抜けも視野に入った格好だ。

24日終値ベースでのソフトバンク保有分(全体の32.4%)の時価総額は764億8,000万ドル強。現状の1ドル=108円で換算すると、8兆2,600億円強となる。ソフトバンク自体の時価総額が8兆8,608億円(24日現在)で、両者の差は7%程度まで接近してきた。さらに、ヤフー(4689)の36.4%、米スプリント(ティッカー:S)の79.8%など、ほかの保有株の価値も勘案すれば、ソフトバンク単体の市場評価はゼロどころか、大幅なマイナス(大規模な赤字の可能性などを織り込んだ水準か)ということになる。

ソフトバンクの戻り高値は(アリババ高値と同じ)9月19日の8,760円。ここから23.0%安を経て、押し幅に対する戻り率は、27日高値で35.8%。日経平均採用値がさ株(構成比率5.6%)のため、裁定売買などの影響を受けやすいものの、この先、仮にアリババが高値抜けする場面があれば、さすがに見直しの目が向けられていいだろう。

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