IPO社長会見 オプティム(3694) MDM市場の成長余地は大きい

IPO 個別 社長会見


菅谷俊二代表取締役社長

菅谷俊二代表取締役社長

オプティム(3694)が10月22日、マザーズに新規上場した。上場2日目に公開価格4,000円の3.6倍となる1万4,400円で初値を形成。上場当日の記者会見で菅谷俊二代表取締役社長=写真=は次のように語った。

ネット関連サービスを包括提供…「ネットを空気に変える」とのスローガンの下、既に生活インフラとなったインターネットを誰でも無意識のうちに使える環境の実現を目指す。具体的には、端末を一元管理する「クラウドデバイスマネジメント」、不明点をオペレーターが遠隔操作で解決する「リモートマネジメント」、端末のトラブルを自動で検知して修復する「サポート」などを展開。これらサービスを電話会社やインターネット接続業者、携帯電話端末メーカーを経由して一般消費者に利用してもらうほか、システム機器販売・保守会社などと提携して、業務効率化のために社員向けモバイル端末の導入を進める企業に提供している。ちなみにこれら複数サービスを包括的に提供する会社は、世界でもほかに存在しない。

強みは特許多数保有の「技術力」…クライアントに安心して利用してもらうため、当社は「知的財産」に重点を置く。2012年の調査によれば、世界の情報通信分野における企業別の知的財産ランキングで当社は9位。ちなみに1位はNTT、3位はマイクロソフトだった。高度な技術力で「世界初」にこだわり、例えば、アンドロイド端末向けの遠隔操作サービスを世界で初めて商用化した。技術力に裏付けされて、当社の提携先には大企業が多いことも強み。

急成長するMDMでシェア首位…今後、数年の成長エンジンと見込んでいるのが「クラウドデバイスマネジメント」サービスだ。企業がモバイル端末を導入する際にはアプリのインストールなど初期作業に加えて、紛失に備えたセキュリティー対策など多くの課題が存在。このようなMDM(モバイルデバイス管理)にまつわる課題を一挙解決するソリューションを提供している。当社は国内MDM市場において11年から3年連続でシェアナンバーワンを獲得するが、既にモバイル端末を導入済みの企業のうちMDM導入は11%にとどまることから、成長余地はまだまだ大きいと考える。

複数段階の成長をイメージ…MDM導入企業に対しては、次に、営業支援や基幹業務などに関するビジネスアプリの取り込みが期待される。周辺アプリ市場は1,500億円に上るとの試算もある。将来的にはモバイル端末を身の回りのモノとつないで操作する「IOT」の立ち上がりも期待され、この分野への拡張もイメージしている。当社サービスは月額課金がメーンで、現時点では利益の8割がライセンス収益との構造。この先もライセンス数を積み上げつつ、効率的な利益成長を見込む。

<記者の目>
国内での急成長に加えて、今後はアジア展開にも本腰を入れるもよう。中国のスマートフォンメーカー大手、ファーウェイ社の最新端末にリモートマネジメントサービスが標準装備されるなど、既に実績多数。今回の上場で得た資金は知財重視ゆえに研究開発に充てるほか、海外拠点網の構築にも充てられるようだ。

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