IPO社長会見 リクルートHD(6098) 世界ナンバーワンを目指す

IPO 個別 社長会見


峰岸真澄社長

峰岸真澄社長

リクルートHD(6098)が10月16日、東証1部に新規上場し、公開価格3,100円の2.26%高となる3,170円で初値形成。その後も順調な上昇をたどり、20日には高値3,835円まで買い進まれた。峰岸真澄社長=写真=は上場当日の記者会見で、同社の現状や今後の事業展開などについて、以下のように語った。

“リクルート事件”…当社は1960年の創業から55年目を迎えた。88年の“リクルート事件”の際は社会に迷惑を掛けたが、倫理綱領を制定するなど企業ガバナンス向上に取り組んできた。20数年を経て、ユーザー、取引先、株主の支援のたまものとして、今回、上場することができた。感謝ともに、みなさんの期待に対する責任の気持ちでいっぱいだ。

3本柱…グループ従業員数は3万人強。このうち海外が約4,000人だ。世界の約20カ国に約900拠点を展開している。一貫して、「生活者と企業をつなぐマッチングサービス」を追及してきた。創業来の人材事業を起点に、80年代から「ゼクシィ」「SUUMO」などのライフイベントの販促メディア事業、2000年代から「じゃらん」など日常消費の販促メディア事業が加わり、10年代から海外にも進出、現地で高い評価を受けている。現在は、販促メディア、人材メディア、人材派遣の3つの事業セグメントを展開中だ。

理念と文化…「新しい価値の創造を通じ、社会からの期待に応え、一人ひとりが輝く豊かな世界の実現を目指す」という企業理念の下、「新しい価値の創造」「社会への貢献」「個の尊重」の3つの考え方を大切にしている。また、当社の“企業文化”には、(1)起業家精神、(2)圧倒的な当事者意識、(3)個の可能性に期待し合う場――が挙げられる。(1)起業家精神の発露として、例えば昨年度の新規事業プランコンテストへの応募件数がグループ全体で約500件に達した。その中で、グランプリを受賞した「受験サプリ」は、実際にセンター試験受験者の約半分に相当する28万人が利用するに至った。(2)圧倒的な当事者意識とは、新人時代から「何を実現したいか、何ができるか、何をすべきか」を、先輩や同僚からさまざまな場面で問われ続けることで培われ、単なる商品のセールスではなく、提案主体の事業パートナーに育っていく。そして(3)個の可能性に期待し合う場とは、互いに切磋琢磨(せっさたくま)しつつも、成果をたたえ合い、共有するということだ。

中長期計画…株式上場の目的は、財務戦略の多様性、経営の透明性、グロ―バルでの信頼性の向上にある。公募増資による調達資金約1,000億円を有効活用し、内外で積極的な投資を行うことで中長期の成長戦略を実現していく。国内事業の強固で安定したキャッシュフローを基盤に、20年には人材領域でのグローバルナンバーワンを、30年には人材・販促領域でもグローバルナンバーワンを目指していく。

海外M&A(企業合併・買収)…10年以降、10社以上の海外企業買収実績があり、うち3社は数百億-1,000億円規模の大型なものだが、これら全社が買収時の事業計画を上回ってきた。当社のノウハウ提供が奏功しているようだ。今後も、厳格な投資基準の下、慎重かつ大胆に、適切な形でのM&Aを続けていきたい。

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