IPO社長会見 ヤマシンフィルタ(6240) 5年後に時価総額300億円が目標

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山崎敦彦代表取締役社長

山崎敦彦代表取締役社長

ヤマシンフィルタ(6240)が8日、東証第2部に新規上場した。初値は公募価格を19.6%上回る3,350円。上場初日の記者会見で山崎敦彦代表取締役社長=写真=は次のように語った。

建設機械用油圧フィルターで世界トップ…当社グループの建設機械用(油圧ショベル、ブルドーザ、ホイルローダなど)油圧フィルター事業は、開発から製造・販売までグループ内で一貫して行っている。特に顧客の仕様に合わせたフィルターの「ろ材」の独自開発は当社の最大の強みとなっている。中でも、「建設機械用の油圧フィルター」では世界トップシェアを有している。また、それ以外でも、さまざまな先端分野で使用される「産業用フィルター事業」も手掛けており、精密洗浄用フィルターや食品・飲料関係の清澄ろ過用フィルターなども製造・販売している。

フィルター用途に2通り…フィルターには大きく分けて2通りの用途がある。1つは生産ライン用であり、もう1つは補給用だ。生産ライン用の需要は文字通り景気に左右されるものの、補給用は景気の影響は受けにくい。当社はライン用が49%、補給用が51%でバランスがとれており、これが収益の安定につながっている。

生産拠点はフィリピンがメイン…もともとは昭和42年(1966年)に東京の大森・本社工場で生産をスタートさせたが、現在は主にフィリピンに集約、国内の佐賀工場では少量多品種生産を請け負っている。販売拠点としては、米国、タイ、中国・上海と欧州ではベルギーの4拠点。開発拠点としては国内の横浜がメインだが、中国・蘇州にもあり2拠点だ。

東証2部上場の理由…当初は新興市場で、上場を考えていたが、リーマン・ショックで計画が流れた。その後、再度準備を進めたが、今度はタイの洪水で延期となった経緯がある。事業規模の拡大とともに2部市場での上場が適切となった。経営目標としては5年後に時価総額を300億円に引き上げていきたいと思っている。建設機械が主力のマーケットであり、好調な北米のほか、復興需要や東京オリンピックに向けてインフラ投資が活発化している国内の動向も追い風となる。

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