アルファポリス(9467) 10月30日、マザーズに新規上場。ネットで人気のコンテンツを書籍化

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アルファポリス(9467)が10月30日、マザーズに新規上場する。

同社は「例えばミュージシャンは路上ライブなど表現を発表する場があるが、作家はそういう場がない。インターネットを通じて作家にそうした場を提供したい」――との思いから博報堂出身の梶本雄介社長が立ち上げた新しいタイプの出版社。

ビジネスモデルは、同社が運営するサイトに小説・漫画などを投稿してもらい、サイトでのユーザー評価などを参考に書籍化するコンテンツを選び、その品質を編集部で向上させた後に出版するというもの。

書籍化するコンテンツ候補は主に2つのパターンで選出。サイトに投稿されたコンテンツから最も読者に人気のあるもの、同社編集部で最も評価の高いものを選出する「Webコンテンツ大賞」を毎月開催し、受賞者に賞金を贈呈するほか、受賞作として書籍化を検討するのが1つ。もう1つは、1日1500人以上からアクセスがあると、そのコンテンツの作家が同社に書籍化の検討を依頼できる「出版申請制度」。いずれも書籍化するかどうかは同社が読者ニーズなどを見極めて判断する。

こうした手法により、シリーズ発行部数累計100万部を超える男性向けライトノベル「ゲート」(柳内たくみ)、「レイン」(吉野匠)と大型ヒット書籍や、同35万部の「蛟堂報復録」、同25万部の「白の皇国物語」など複数のヒット作を世に送り出している。

また、同社のライトノベルで人気を博した「ゲート」「白の皇国物語」「THE QUIZ」などの漫画化も行っている。漫画本においても、原作であるライトノベルの人気だけでなく、漫画化された作品をいったん同社のウェブサイトに公開し、一定以上の人気が確認できたもののみ漫画本にし、成功率を高めている。

そのほか、一般小説、海外書籍の翻訳出版、携帯電話向け電子書籍販売なども行う。一般小説の代表作「Separation」(市川拓司)は2003年に日本テレビ系列で連続テレビドラマ化されたほか、世界7カ国で翻訳出版され、「虹色ほたる」(川口雅幸)も2012年に東映アニメにより映画化されるなど、他メディア展開でも実績を持つ。

コンテンツ調達元となっている同社ウェブサイトに登録されているコンテンツ数は順調に増加。前々期、前期は約3200件が新たに登録され、過去10年間の累計登録件数は1万5000件を突破した。

今後も出版事業のみならず、出版事業で蓄積したコンテンツを活用し、映画などの出版事業以外のメディア展開、グッズ販売、スマートフォン向けアプリサービスの開始など、多角的に展開していく考え。(Q)

概 要
事業内容 インターネット上で話題となっている小説・漫画などのコンテンツを書籍化する事業
本社 東京都渋谷区恵比寿 4-6-1 恵比寿MFビル7階
代表者 梶本雄介
設立 2000年8月
上場前資本金 1,000万円
発行済株式数(上場時) 467万5,000株
筆頭株主 オフィス梶本(上場前40.0%)
公募株式数 675,000株
売出株式数 450,000株(オーバーアロットメント 168,700株)
初値 4,250円(1.93倍)
公開価格 2,200円(10/22)
ブックビル仮条件 2,100~2,200円(10/10)
ブックビル期間 10月15日~10月21日
引受証券 大和(主幹事)、みずほ、SMBC日興、SMBCフレンド、SBI、岡三、いちよし
業績推移
売上高 経常利益 1株利益 配当
2013/3 1,454百万円 484百万円 73円 -円
2014/3 2,046百万円 644百万円 98円 -円
2015/3(予想) 2,611百万円 740百万円 111円 -円
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