IPO社長会見 FFRI(3692) 「特化型脅威対策」に強み

IPO 個別 社長会見


鵜飼裕司代表取締役社長

鵜飼裕司代表取締役社長

FFRI(3692)が9月30日、マザーズに新規上場した。上場2日目に公開価格の2.8倍となる4,010円で初値を形成。上場当日の記者会見で鵜飼裕司代表取締役社長=写真=は次のように語った。

事件多発でニーズが急拡大…当社はサイバーセキュリティーの研究開発企業。企業のサーバーにウイルスが侵入して情報を盗んだり、個人がネットバンキングで意図せず不正送金させられてしまったりなど、サイバーセキュリティーに関する事件が近年多発している。従来技術では守ることが困難な領域が急速に広まったためで、当社はこの領域での研究開発を進める日本唯一の企業。

新種ウイルスにも有効…強みは「ヒューリスティック検知技術」。従来技術は「パターンマッチング」といい、例えるなら、ウイルスの指名手配リストを事前に作成し、これと照合することで防御するというもの。しかしながら、近年はウイルスの数が急増している上に、特定の組織を攻撃する「特化型脅威」の場合にはその都度、新種のウイルスが使われるため、パターンマッチングでは対策が困難に。一方、当社の「ヒューリスティック検知技術」は「顔」ではなく特有の動き、泥棒であれば「家の前をうろつく」「ドアをこじ開けようとする」といった行動パターンを検知して防御するため、新種ウイルスにも有効。

商品と顧客の横展開で成長…主力商品であるパソコン向けセキュリティー対策ソフトウエア「yarai(ヤライ)」は現在、セキュリティー感度の高い官公庁や従業員1,000人以上の大企業で導入されている。今後は中小企業やコンシューマー向けにも販路を拡大するほか、スマートフォンなどAndroid向け製品の開発・販売、海外展開を視野に入れている。

<記者の目>
特化型脅威対策を手掛ける競合は北米に数社存在するが、安価なソフトウエアで対策を提供するのは「当社だけ」(鵜飼社長)とのこと。特化型脅威対策の市場は今後5年で6倍に拡大するとの予測もある。上場で得た知名度と信頼感でスムーズな販路拡大が期待される。

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