IPO社長会見 リボミック(4591) 向こう3年も黒字化に成算

IPO 個別 社長会見


中村義一社長

中村義一社長

リボミック(4591)が9月25日、東証マザーズに新規上場した。公開価格2,300円に対して1,830円で初値を付け、その後も下値を探る、やや失望感の強いスタートとなったが、中村義一社長=写真=は上場当日の記者会見で、同社の現状や今後の事業展開などについて、以下のように語った。

アプタマー医薬…当社は、「アプタマー」という、一般には聞きなれない新しいタイプのバイオ医薬品開発を手掛けている。分かりやすく言うと、悪さをしているタンパク質に対し、RNAアプタマーが“羽交い絞め”にして働きを止める薬(阻害剤)を作るもので、抗体医薬と性格が似ている。提携先の大手製薬メーカーが標的の疾患を示すと、それに対応した薬のシーズをライブラリーからすくい上げ、最終的に1つの製品まで仕上げていく。ライセンスアウトして一時金を得るビジネスモデルだ。どんな疾患に対しても製品化は可能。自社で「これは」と思うものを自社開発することも、初めから共同開発することもある。

新薬パイプライン…当社が開発を進めてきた製品は7つ。共同開発が4件、自社開発が3件で、このうち藤本製薬と開発してきたRBM004は、今年4月にライセンスアウトした。これによって、今3月期の黒字化は、ほぼ確定している。残りの6つについては、急ぐことなく毎年2つずつライセンスアウトすることで、向こう3年間、確実に黒字化していきたい。RBM004は、脳に痛みを伝達するタンパク質の働きを阻害するもので、モルヒネと同じくらい強い効き目を持つ疼痛(とうつう)薬となる。副作用が少ないため、将来的には、末期がん患者などに対して大きな代替需要獲得が期待できそうだ。

新薬候補続々…大塚製薬と共同開発中の3本がすべてライセンスアウトされるころには、今年から始まった大正製薬との共同開発薬も数本仕上がってくるだろう。また、このほかにも30本くらい、自社の探索レベルで筋のいいものが見つかっており、自社のパイプラインとして順次積み上げていくことになりそうだ。

公開価格割れ発進…2003年創業からの11年は「山あり谷あり」だったが、5回の増資に成功し、株式上場に至った。3回目は大塚製薬から、4回目は全薬工業からの資金調達、そして5回目が上場時の公募増資だ。投資家から預かった資金を大事に使って研究開発を進め、企業価値を高めていく。初値が公開価格を下回ったことは厳粛に受け止めている。事業内容を理解してもらえるよう、IR(投資家向け広報)活動を積極化していく。また、それ以上に、共同開発やライセンスアウトなど“実績”を確実に積み上げていきたい。

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