IPO社長会見 リアルワールド(3691) 時代のニーズにマッチ

IPO 個別 社長会見


菊池誠晃社長

菊池誠晃社長

リアルワールド(3691)が9月18日、マザーズに新規上場した。初値は公開価格を78%上回る4,505円。上場当日の記者会見で同社の菊池誠晃社長=写真=は次のように語った。

業界初の上場会社…不動産、サーバーなどさまざまなものが、所有→賃貸→シェアへとシフト。シェアリング・エコノミー(共有型経済)が進む中、当社は「人材リソースのシェア」に着目し、クラウドソーシングサービスなどを手掛ける。業界初の上場となる。

時間と場所を選ばず働ける仕組みを提供…当社のクラウドソーシングサービスは、顧客企業から受託した業務を細分化・単純化し、会員に発注する「マイクロタスク型」。これにより、主婦やシニア、地方在住者など「誰でも」、そして電車での移動時間やお子さまの寝ている時間など「すき間」や「働きたい時」に作業できるようにしている。高齢化社会や雇用形態の変化に伴い、シニアや主婦の労働力活用がテーマになる中、時間と場所を選ばない“新しい働き方”が求められている。時間と場所を選ばず、すき間の空いている時間でできるマイクロタスク型はそうしたニーズに非常に合っている。

市場開拓余地大…クラウドソーシング市場は2017年に1,474億円に成長すると予測され、BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)市場も堅調に伸び、17年に3兆7,000億円に拡大すると予測されている。マイクロタスク型クラウドソーシングは、案件規模などに応じて柔軟に対応でき、BPOと比べ採用費、光熱費など固定費がかからず、より安価に労働力を提供できることから、今後はBPO市場も開拓していきたい。

IPO(新規上場)による信用力向上もバネに…業績は6期連続増収。前2013年9月期はスマートフォン対応投資で減益となったが、今後は投資改修期となり収益拡大期に突入する。もう一つの事業である、クラウドメディア(ポイントメディア)もポイントを能動的に貯められることから消費増税は追い風。今後は会員数増大(現在会員数は870万人)、受注業務の拡大による売り上げ単価の上昇、会員の持つ生産性を最大限に引き出す仕組み化により成長を目指す。大手企業との取引において企業信用力を高めることは重要であり、今回のIPOは有益に働くと考えている。株主還元についてはまずは企業成長を優先し、その中でできる限り早く配当を始めたい。

<記者の目>
クラウドソーシングサービス事業者はいくつかあるものの、マイクロタスク型は同社のみとのこと。「配偶者控除廃止」を巡る議論を含め、同社サービスは時代の流れに合うもので、今後の成長に期待が持てる。上場当日の記者会見で菊池社長は来9月期業績について言及を避けたが、大和証券は来期経常利益を3億6,500万円(今期会社計画比92%増)と高成長を予想している。

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