大手リース株に見直し機運 三菱UFJリース―海外資産の拡充評価、オリックス―事業の多角化と資産運用注目

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大手リース株への見直し機運が盛り上がりそうだ。

三菱UFJリース(8593) 週足

三菱UFJリース(8593) 週足

震災復興需要に加えて、国内景気の改善がリース需要の追い風となり、前3月期は業界全体の取扱高が前々期比7.5%増。低迷状態が続いた2000年以降とその後の回復過程を含めて、初めて7%台の成長率を確保した。この先も国内の設備投資の増加とともに、事業環境は一段と好転に向かいそうで、大手リース株には出遅れ修正高が期待できそうだ。中でも、三菱UFJリース(8593)オリックス(8591)が注目される。

三菱UFJリースは、近年、海外で複数の輸送機器事業を買収した結果、海外資産が全体の約25%を占めるまでになっている。特に、13年に買収した航空機リース事業、14年度に買収した航空機エンジンリース事業などを踏まえて、航空機関連事業のこの先の成長拡大余地に市場の関心が高まっている。中国や東南アジアなどを中心に、所得の向上とともに旅行需要の大幅な伸びが見込まれ、LCC(格安航空会社)の台頭とも併せて、航空機の需要急増が読まれているためだ。こうした海外資産を3年後の17年3月期までに全体の30%にまで高める方針だ。こうした資産ポートフォリオの変化を株価は織り込んでいない。

オリックス(8591) 週足

オリックス(8591) 週足

一方、業界最大手のオリックスは、不動産や銀行・生命保険・個人向けローン、さらに、海外など事業の多角化が進んでいる。近年では、その海外事業で13年にオランダの資産運用会社「ロベコ」を買収。リース事業でスタートしたものの、営業利益に占めるリース事業の比率は50%未満となっている。今後は、航空機リースの拡大や、再生可能エネルギー、太陽光発電事業での展開力などが再評価されそうだ。

ゴールドマン・サックス証券では、オリックスの目標株価を1,910円、三菱UFJリースの目標株価を700円としている。

このほか、日立キャピタル(8586)東京センチェリーリース(8439)もマークしておきたい。

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