ZOOM UP 日本アクア リフォーム市場に本格展開

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省エネ住宅断熱材で成長 今12月期は大幅増収益へ

日本アクア(1429・東マ)の業績が拡大している。

硬質ウレタンフォームを使用した住宅用断熱材の施工・販売を行う。注文住宅の桧家ホールディングス(1413・名証2部)の子会社で2013年12月に新規上場した。

断熱材「アクアフォーム」は、硬質ウレタンフォームが水を使って発泡する特性を利用。壁に向かって吹き付けて発泡させ、構造材や壁面の形状に合わせてすき間なく充填(じゅうてん)する。つまり住宅の隅から隅まで家全体をすっぽり覆ってしまうことになる。この吹き付け発泡の断熱材工事を現場で行う。無数の細かい連続気泡で構成された硬質ウレタンフォームの特性から、断熱効果は一般に使用される「グラスウール」の1.5倍とされる。また、密閉性、遮音効果が高く、結露も生じない。

日本アクア(1429) 日足

日本アクア(1429) 日足

「グラスウール」から「アクアフォーム」への転換が同社の業績の伸びを支えており、一戸建て木造住宅施工におけるシェア拡大を図る。認定施工店・協力事業者との関係強化による施工能力の拡大、コスト削減による価格競争力強化で市場を拡大する。ちなみに、今年4-6月は消費増税の影響を吹き飛ばし、施工戸数は前年同期比37%増となった。

今後は大手ゼネコンとの関係強化を一段と強化して建築物取り組みを拡大させる。ゼネコンなどのニーズに細かく対応するため自社施工部門を建築物の施工へ特化させた。

そして、期待をかけるのがリフォーム市場での展開。

リフォーム現場は新築と異なり、材料、間取りサイズが多種多様で、細かなすき間が多く 断熱工事は難かしい。そこで威力を発揮するのがスプレーで液体を吹き付けるアクアフォーム。小さなすき間にも入り込み、断熱層を形成する。

しかし、まだ問題点はあり、一戸建ては道幅など立地条件の制限が多い。新築マンションはほぼ100%ウレタン断熱なうえ、既築では発泡機械の設置が困難だったり、施工ホースが届かず施工不能。そこで開発したのが小型化・軽量化した移動可能な発泡機械システム。車両サイズを2トントラックからワンボックスカーにコンパクト化、狭小地、マンションなどあらゆる現場に対応、持ち運びが可能になった。

社内にリフォーム事業部を立ち上げ、専門的な提案を行うとともに施工体制を構築。また、断熱リフォーム事業者の開拓も進める。

こうした事業戦略を進めるため、今年6月末で営業所は44カ所、従業員は448名(1年前はそれぞれ35カ所、359人)に増やし、安定供給体制を作っている。

2014年12月期業績は順調。第2四半期は予想を上回った。通期は売上高130億2,500万円(前期比33%増)、営業利益13億4,100万円(同40%増)の見通し。

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