ZOOM UP フジプレアム 超精密貼合技術を応用展開

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5期ぶり最高益更新見込む

フジプレアム(4237・JQ)は高い超精密貼合技術を核に事業領域を広げており、足元業績も好調。

フジプレアム(4237) 日足

フジプレアム(4237) 日足

デジタル製品のディスプレーには各種の機能性フィルムを貼り合わせた光学フィルターが採用されている。これはタッチパネル機能を持たせたり、画像を美しく見せるために欠かせないもので、製品の品質を左右する。そうした光学フィルターやガラス、樹脂を貼り合わせてディスプレーは作られるが、その貼合加工の難易度はディスプレーの大きさが40インチ以上になると飛躍的に上がる。

こうした中、同社は優れた超精密貼合技術を持ち、フラットパネルディスプレーの光学フィルターで世界トップレベルのシェア。大型・高精細ディスプレーや一部タッチパネルの貼合加工でも高いシェアを誇る。足元は、フルハイビジョンの4倍の高画質化を追求した「4Kテレビ」向けやタッチパネル向けを中心に順調に推移している。

超精密貼合技術を生かし、独自開発した「超軽量太陽電池モジュール」も好調。薄いガラスを利用することで従来製品の半分近くまで軽量化したもので、新築住宅を建てる際に耐震等級を落とさずに設置できるほか、余力荷重が小さく設計されていることの多い工場や倉庫、カーポートなどにも設置できることが特徴。足元では特に工場や倉庫からの引き合いが増えている。

また、「追尾型太陽光発電システム」も好評。太陽の動きに合わせて太陽電池パネルが自動で向きを変えるため、固定型に比べ発電量は1.4-1.5倍。また、地上から約5㍍の高さで太陽光パネルが回転するため、稲作や畑作などをしながら、あるいは駐車場経営をしながら太陽光発電をできるとあって、農地などでの採用も広がってきている。なお、農業などを行いながら追尾型で太陽光発電の恩恵も享受できるシステムは、同社製のみとされる。

太陽電池モジュールや太陽光発電システムは安価な海外製品の流入などもあって競争は激しさを増しているが、同社は特色ある製品開発により成長しており注目される。

新規ビジネスも強化。6月からは青色LED(発光ダイオード)の開発で知られる日亜化学工業(徳島県阿南市)から請け負ったLED照明用部品の受託生産もスタートした。フィルム状の基板にLED用ダイスを直接実装したもので、従来の堅い基板にLEDを実装したものに比べ、薄くて軽く自由に曲げられ、優れた放熱性、広い配光特性といった特徴があり、幅広い分野での利用が期待されている。

1月高値506円は通過点

これらにより第1四半期(4-6月)は、売上高51億3,900万円(前年同期比51%増)、経常利益5億300万円(同22%増)と好調。今3月期は売上高180億8,300万円(前期比18%増)、営業利益17億2,900万円(同20%増)、経常利益17億900万円(同13%増)と2ケタ増収増益が見込まれ、11年3月期に記録した過去最高営業利益・経常利益に匹敵する水準となる見通し。純利益は5期ぶり最高益更新見通し。時価はPER13倍台と割安水準。1月高値506円は通過点となりそう。

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