第9回 メディシノバ(4875) 夢に向かってスタートへ

個別 平野憲一の相場表街道/裏街道 連載


平野 憲一氏

平野 憲一氏

先週、メディシノバ(4875・JQ)を訪問した。日本証券アナリスト協会検定会員の岡島正恒副社長から2時間半にも及ぶ説明を聞いた。まずコード番号4875を探しページをめくっていくと同社に会えない。同社は会社四季報1848ページ外国株のところにある。JASDAQに上場するれっきとした日本株ですが、本社がカリフォルニアにあるため、会社四季報では外国株のページ。

同社のビジネスモデルは日本の製薬会社から既存薬の欧米でのライセンスを買い、独自の臨床開発プログラムで新用途新薬として販売に結び付けるもの。8月12日に急騰し、チャートを見ると長い上ヒゲになっていますが、当社開発品の1つキョーリン製薬のMN-001の非アルコール性肝疾患の特許が米国で承認されたためです。19日に同じくキョーリンのMN-166のフェーズ2の中間報告がなされ、麻薬依存症に対する前向きな効果が得られたというかなりのグッドニュースでしたが、12日の上ヒゲに懲りて反応は限定的でした。アメリカに患者の多いアルコールなどほかの依存症にも対応できる有望な新薬に変身する可能性のある薬です。MN-001についてもこの秋にFDA(アメリカ食品医薬品局)のフェーズ2治験許可が下りる予定です(会社側)。

メディシノバ(4875) 日足

メディシノバ(4875) 日足

問題は新薬までにたどり着く間の資金をどうするかです。多くのバイオベンチャーは資金が続かず挫折しています。同社も2007年12月期からの7年間の営業損失累計は90億円以上になりますが、同社の強みはキッセイ、キョーリン2社と、筆頭株主・里見治セガサミー会長を有していることです。世界企業になったアムジェン社が上場時時価総額日本円換算40億円から10年後1兆円になった成長事例を目標にしている05年上場の同社。株価も夢に向かってスタートして良いころではないか。

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