東エレクの上場廃止延期 指数入れ替えに「思わぬ余波」

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幸運・ヤマ発、不運は…

東京エレクトロン(8035)が30日は3日ぶりの反発。29日決算発表時の収益増額修正が好感された格好だが、昨今は、経営統合先となる米アプライドマテリアルズとほぼ連動した株価推移をたどっており、個別での材料感応度は薄れている。

東エレク(8035) 週足

東エレク(8035) 週足

それよりむしろ、29日に行った「もう1つの発表」が一部で波紋を呼んでいる様子。米社との三角株式交換の効力発生日を「9月24日」から「12月30日」に改めたものだ。同時に、上場廃止日も9月18日から12月25日に変更となるが、この3カ月の差がどんな影響を招くのか。

まずは日経平均入れ替え。9月の定期入替時期の上場廃止=除外であれば、代替採用銘柄は、セクターバランスを考慮して選定されることになるが、12月では臨時入替扱いとなるため、同じ「技術」セクターから補充される。もともと有力候補ではあったが、衆目の一致する技術セクター筆頭であるヤマハ発動機(7272)の採用は、より盤石となるはず。その分、楽天やNTT都市開発などほかの候補銘柄が若干、割を食うことになろうか。また、8月下旬に前倒しされると観測されていた定期入替銘柄発表も、通常の9月上旬に落ち着く可能性が高い。

もう1つ、8月7日引け後発表のJPX日経インデックス400定期入替銘柄発表にも余波が及びそうだ。一部制度変更で上場廃止前の8月末除外が可能となったが、上場廃止が約4カ月先となるため、「上場廃止までは構成銘柄として採用され続ける可能性が出てきた」(クオンツアナリスト)という。仮に12月の除外となれば、補充採用は行われず、既存の399銘柄で指数算出される。要するに、8月入れ替え時の“補充枠”が純粋に「1減」となってしまう。もちろん、大塚HD、セイコーエプソン、アイフルといった数値上位の有力候補には痛くもかゆくもなかろうが、“当落線上”の下位候補企業にとっては気掛かりなところか。ちなみに、30銘柄入れ替えを予想していたSMBC日興証券は、30番目の採用候補のジャフコ(8595)について「追加されない可能性が出てきた」と指摘している。

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