電鉄株 再開発、訪日外国人増が追い風

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新空港線にも期待 東急、京急に注目

東武鉄道(9001)東急電鉄(9005)京急電鉄(9006)といった電鉄株が年初来高値圏で堅調な動きとなっている。

東急(9005) 週足

東急(9005) 週足

2020年の東京オリンピックをにらんだ再開発、訪日外国人観光客の増加などで、中長期的な成長力に期待が高まっており、息の長い上昇相場が見込まれる。

今後あらゆるターミナル駅での再開発が進む見通しだが、20年のオリンピックまでに再開発の主要部分が完了する渋谷が先行している。東京都の調査では東京を訪れる外国人の42%は渋谷を訪れているといい、今でも人気が高いが、“東京を象徴する街”としてのさらなる発展が期待される。東急電鉄にとっては大きなプラスとなろう。

新空港線「蒲蒲線」の計画も東急電鉄には好材料になる。新空港線は京急空港線と東急多摩川線を連絡する路線。東急東横線と東京メトロ副都心線との相互直通運行列車を東急多摩川線経由で蒲田まで運行。東武東上線および西武池袋線沿線方面も含めた東京圏西南部地域などからの羽田空港アクセスが飛躍的に向上することが期待されている(東京都大田区の調査報告書から)。

一方、京急電鉄は品川の再開発が手掛かり。JR東日本(9020)は山手線の品川―田町間に新駅を建設するが、京急電鉄は品川地区にショッピングセンター、賃貸ビルなど約6万平方㍍の土地を保有する。また、リニア中央新幹線の始発駅は品川。ターミナルとしての品川の存在感は一段と高まることになる。

京急(9006) 週足

京急(9006) 週足

「品川」とともに、「羽田」も京急電鉄にとって成長の起爆剤。羽田空港は現在でも最も利用者数の多い空港だが、国内線・国際線の発着回数がさらに増加する予定。羽田空港アクセス強化を図っており、訪日外国人増加のメリットを享受しよう。

政府は「観光立国の推進」で訪日外国人を2030年に3,000万人(13年は1,036万人)という目標を掲げているが、今年に入っての訪日外国人は5月までの累計で520万人(前年同期比28%増)と、過去最高のペースで推移している。京急電鉄以外でも鉄道収入拡大の期待が出ている。

なお、関西系電鉄については、本紙6月30日付1面「関西系電鉄株、ジリ高基調」で紹介したように、国内外の観光客増加に対する期待を手掛かりに、阪急阪神HD(9042)南海電鉄(9044)などが年初来の高値圏にある。

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