好転鮮明!! 鉄鋼株 「コスト」「需要」「ウォン高」

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足元で一服商状となった鉄鋼株だが、アナリスト評価は、むしろ高まる一方だ。前週末、みずほ証券が鉄鋼株のセクター判断をオーバーウエートに引き上げたばかりだが、24日付でモルガン・スタンレー証券が新日鉄住金(5401)の投資判断最上位を継続。目標株価を420円から490円に引き上げてきた。時価の5割高水準。高評価の背景として、設備廃棄など資産圧縮進展やコスト削減、海外事業の積極展開を挙げている。

日鉄住金(5401) 日足

日鉄住金(5401) 日足

好環境は新日鉄住金に限った話ではない。日銀の製造業部門別投入・産出価格指数で、3月から4月にかけて最も交易条件が改善したのが鉄鋼業。高止まりしていた原料炭・鉄鉱石の価格低下がポジティブに作用したためだ。もちろん、先行きの需要減退を懸念する向きもあるが、23日発表の6月のHSBC中国製造業PMI(購買担当者指数)が6カ月ぶりに50を上回るなど、中国景気が循環的な回復傾向を示し、また23日には日本鉄鋼連盟の林田英治会長が7-9月の鋼材需要について「大きな落ち込みはない」と発言。

最近の韓国ウォン高傾向とも合わせ、好材料山積みと言っていい状況。新日鉄住金が昨秋高値まで、あと10%足らずに迫ってきたのに対し、昨年9月高値まで、まだ3割以上の上ザヤを残すのがJFEHD(5411)。PBR(株価純資産倍率)面でも新日鉄住金の1.1倍に対し、0.7倍にとどまる。

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