IPO社長会見 ニュートン・フィナンシャル・コンサルティング(7169) ネットとの融合にも商機

IPO 個別 社長会見


山岸英樹社長

山岸英樹社長

ニュートン・フィナンシャル・コンサルティング(7169)が6月16日、JASDAQに新規上場した。初値は公開価格を7.6%下回る3,065円。上場当日の記者会見で同社の山岸英樹社長=写真=は次のように語った。

事業内容…当社は、電話にて保険営業を行う「保険代理店事業」、銀行口座保有者やカード会員に当社スタッフが電話で保険営業を行う「人材派遣事業」を手掛ける。現在、保険代理店事業で28社の保険会社と契約。人材派遣事業では銀行8行およびカード会社など30社の合計38社と取引している。「死亡保障」から「生存保障」の流れが強まる中、取扱商品としては、いわゆる第三分野の医療保険・がん保険に特化している。

ストック型ビジネスモデル…保険契約が1件成立すると、契約に応じた手数料が当社に毎月支払われ、ストック収入が積み上がる構造。ストック収入は年15億―16億円で、手数料の積み上げにより安定的にフリーキャッシュフローを生み出すことが可能なビジネスモデルになっている。

今後について…保険会社にとって医療保険は収益性が高く、また、保険会社は保険契約1件当たりの契約期間が長い保険代理店を優遇(=保険代理店に払う手数料引き上げ)に向いている。これらを背景に、売上高は年15%成長、営業利益では年10%成長が続くとみている。配当は今3月期から開始する方針。今後はネットとの融合にも取り組みたい。ウェブで資料請求された方に、オペレーターが電話をかけて疑問点を解消することで契約獲得率を上げることが可能。

上場の狙い…一番大切なのは人員確保。首都圏だけでは人員確保が難しいため、当社は8拠点(札幌、盛岡、仙台、高岡、新宿、大阪、和歌山、福岡)体制を敷いている。上場を機により優秀な人材を確保していきたい。新入社員は今春が300人、来春は400人を計画している。

親子上場…親子上場で厳しい審査を経て上場した。光通信(上場前保有比率70%)は、保険をコア事業ととらえており、今後も7割近く保有する方針と聞いている。

<記者の目>
「社長が光通信出身」「光通信の子会社」「上場に際して公募増資をせず、SBI系投資事業組合による売り出しのみ」という固有の事情に加え、「保険代理店を巡る規制強化の流れ」などもあるせいか、IPO(新規上場)会見にしてはやや厳しめな質問が記者から相次いだ。それに対して山岸社長は冷静に対応していた。

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