6月24日IPOフリークアウト 人気化の公算大

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関連株はGMO、セプテーニ、DAC、フルスピードなど

ウェブサイトにアクセスすると、すぐに自分の趣味嗜好(しこう)に合う商品や、以前検索したサイト情報が広告枠に現れ、驚いた経験を持つ人も少なくないだろう。これを日本で初めて実現させたのが6月24日に上場するフリークアウト(6094・東マ)

同社はRTB(リアルタイムビッティング/リアルタイム入札)と呼ばれる技術と、ネットアクセス履歴に基づくビッグデータを組み合わせ、そうした驚きの広告配信を実現している。広告主にとって費用対効果が高いことから利用が伸びており、売り上げを急ピッチで伸ばしている。

創業者の本田謙CEO(最高経営責任者)は、学生時代にEC(電子商取引)事業会社を立ち上げ、EC事業運営の経験を買われグーグルに勤務。その後創業したネット広告関連企業ブレイナーをヤフー(4689)に売却すると同時に、ヤフーのターゲッティング広告事業部長に就任。ヤフー離職後、契約による縛り(2年間の類似企業就業禁止)が明けたことで、2010年にフリークアウトを設立――という経歴を持つツワモノだ。

セプテーニ(4293) 日足

セプテーニ(4293) 日足

また、実質的にCTO(最高技術責任者)を務める明石信之執行役員は元ヤフーCTOで、ヤフーでは広告配信基盤やビッグデータ基盤、課金システムなどを開発し、“ヤフーを育てたミスター・アドテク(広告技術)”との異名を持つ人物。こうした陣容も踏まえ、「ネット広告の進化をけん引する企業」として市場の関心は高く、人気化必至。GMOインターネット(9449)セプテーニHD(4293・JQ)など関連株にも人気が波及する可能性がある。

ちなみにGMOインターネットはフリークアウトの代理店アカウントを持ち、投資組合を通じてフリークアウトに事実上出資もしているとみられる。セプテーニHDはフリークアウトとOEM(相手先ブランドによる生産)契約を結んでいるほか、グループ会社のイーグルアイがフリークアウトと共同でアプリケーション「ウェザービッダー」を開発・提供している。

このアプリケーションは気温や降水確率など気象情報に基づいて広告枠の買い付けと広告配信を行えるもの。例えば、雨の降っている地域に宅配ピザの広告を配信、真夏日のみに都内でエアコンの広告を配信するといったことが可能になる。

RTBはPCサイトのほか、動画サイト、モバイルサイトなどでも活用され、市場拡大が続く見通し。RTBのためのオンライン広告自動取引プラットフォームを2011年から本格提供しているDAC(4281・JQ)や、RTBを強化しているフルスピード(2159・東マ)にも矛先が向かう展開も想定される。なお、DACは昨年、米動画RTB市場のリーダー企業の1つ、米チューブモーグルとの資本業務提携により、国内動画RTB市場にも参入した。

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