相次ぐ高値の“次”を読む

個別 概況


ここにきて市場地合いが温まってきたことは、東証1部の年初来高値銘柄にも表れている。

銘柄数自体は、今週に入って26-28日がいずれも90銘柄台。29日は若干減少し、4月2日に記録して以降、まだ3ケタには届いていないが、その顔触れがなかなかに豪華だ。鹿島、大林組、花王、昭和シェルといった各業種の大手が目立つが、29日は新たに、味の素と日本製紙が、ともに3月高値を更新。29日付本紙で「買い残急減銘柄」として紹介した東急も1月高値を更新してきた。

少しマイナーな銘柄だが、500円を挟んだ攻防が約半年に及んだ東洋鋼鈑(5453)も、29日後場に入って、1月23日と5月14日に記録した昨年来高値530円を更新。チャート上は“三角もちあい”煮詰まりパターンを形成してきたが、満を持しての高値更新を経て、増収増益基調ながらPER11倍、PBR(株価純資産倍率)0.6倍の割安感があらためて注目されていいところだ。

こうした高値更新の流れが今後、横に広がってくるようなら、市場ムードもより明るさを増してくることになりそう。となると、高値更新まで「もう一息」に迫ってきた銘柄に注目を寄せてみたい。

石油資源(1662) 週足

石油資源(1662) 週足

28日の戻り高値で、1月高値4,310円まで1%そこそこに迫ってきたのが石油資源開発(1662)。もちろん、年初来高値を払っても、昨春高値4,985円には、まだ距離を残すわけだが、同感覚の国際石油開発帝石が昨年高値をはるかに凌駕(りょうが)している状況から比較出遅れ感が漂うところ。国際帝石のPER12倍台、PBR0.8倍台に対し、石油資源開発はそれぞれ8倍台、0.6倍台にとどまる。またSMBC日興証券は5月20日付で投資判断を上げ、6,000円目標で買い推奨している。

高値接近の好業績割安株では小松ウオール工業(7949)も今週に入って、1月高値2,375円まで1%足らずに迫る場面があった。4月21日決算発表後に急伸した株だが、それでも現状でPER8倍そこそこ、PBR0.9倍、配当利回り2.4%。足元での微調整を経て、高値奪回に弾みがつく展開も想定されてこよう。

キッコーマン、味の素、サントリーBFなど勝ち組めいた食品株が高値を追う現状を踏まえれば、29日戻り高値で4月高値まで1%未満に迫った伊藤園(2593)にも出番到来の目がありそう。来週6月2日の4月期決算発表が焦点。

“ライバル”日油が今週に入って1月20日高値を抜いたことで、同じ1月20日の高値1,220円を射程にとらえたADEKA(4401)にも関心が向かいそう。ほかにも、東鉄工業(1835)富士紡HD(3104)など「次なる高値候補」銘柄からは目が離せない。

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