「期日」視野に需給選別 東急の買い残3分の1に、三菱商は信用倍率急降下

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28日から受渡ベースの実質6月相場入り。日経平均が高値形成した昨年末から6カ月の信用期日(6月末)が意識されてくるところだが、東証が27日に発表した前週の2市場買い残は1,301億円強の大幅減となった。

買い残ピーク(1月31日現在)の3兆5,242億円から見れば、6,880億円(19.5%)減。昨年5月-11月の減少率が14.6%だったことを踏まえれば、順調な進捗(しんちょく)ぶりがうかがえるところだが、28日の大和証券デイリーマーケットコメントは「信用残の整理はもう少し進む必要。換金売りの懸念も念頭に」と伝えている。なお、大和ではかねて、(前倒しで玉整理の進んだ)昨年11月(以前の)高値形成銘柄に着目していたが、ここでは、足元の信用需給改善が順調な銘柄に注目してみたい。表では、前週の買い残が減少した銘柄のうち、直近2週間で信用倍率の低下傾向の目立つ銘柄をピックアップした。

信用需給好転中の主な銘柄
銘 柄 コード 3月9日 3月16日 3月23日 昨年後半以降の高値
大成建 1801 4.8倍 4.0倍 2.1倍 昨年9月
鹿 島 1812 5.3倍 4.0倍 3.1倍 昨年9月
旭化成 3407 13.3倍 5.1倍 2.8倍 今年1月
東ソー 4042 2.5倍 1.2倍 1.0倍 今年1月
アステラス薬 4503 4.2倍 5.4倍 1.5倍 今年2月
ミネベア 6479 4.7倍 1.0倍 0.7倍 今年5月
日産自 7201 5.6倍 4.6倍 3.5倍 昨年7月
リコー 7752 7.6倍 7.2倍 2.7倍 今年2月
住友商 8053 4.9倍 4.8倍 2.9倍 昨年9月
三菱商 8058 7.9倍 5.8倍 3.9倍 昨年9月
東 急 9005 1.4倍 1.2倍 0.8倍 昨年9月
KDDI 9433 2.1倍 2.7倍 1.1倍 昨年11月
東競馬 9672 5.2倍 4.7倍 3.4倍 昨年9月

このうち大成建と鹿島は、足元の建設株人気に乗って、28日に年初来高値を更新しているが、同じ内需系業種で、例えば東急(9005)は3月14日の買い残ピーク452万9,000株から前週末149万9,000株と、2カ月強でほぼ3分の1に減少。この間の信用倍率も5.9倍から0.8倍に低下した。

信用倍率低下という点では三菱商事(8058)も特筆できる。買い残は3月28日の669万株から前週末の398万6,500株まで4割強の減少率にとどまるものの、この間に売り残が増えたため、同倍率は25.0倍から3.9倍までの急降下となった。

ほかにも、旭化成(3407)ミネベア(6479)リコー(7752)あたりの改善ぶりが目立っている。

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