「会社予想に勝つ自信」のある銘柄

個別 概況


2013年度の決算発表が終了し、各証券会社から決算総括レポートが続々。野村証券は「2014年度業績はバッファーを若干持った形でスタートしたと見ることができ、4-6月期決算発表をきっかけに、業績予想上方修正局面に戻れる可能性は高いというのが基本感。決算発表直後というタイミングでは、アナリスト予想と会社予想にカイ離のある銘柄に注目したい」と指摘している。

日立金(5486) 週足

日立金(5486) 週足

ただ、単純な「アナリスト予想強気銘柄」では市場をアウトパフォームすることは難しく、少なくとも過去10年平均ではアナリスト予想が強気の銘柄は若干アンダーパフォーム。この理由として、(1)会社予想という経営者のインサイダー情報に基づく予想の方が、アウトサイダーであるアナリスト予想より正確である可能性、(2)会社予想の強気・弱気がその後のアナリスト予想の修正を促す――などが挙がる。

とはいえ、これはあくまでも“平均での姿”。アナリスト予想が会社予想より正確であるならば、このパフォーマンスは逆転する。“正確性”は事前に分かるものではないが、野村証券は「どれだけアナリストが自信を持っているかは重要なポイントと考える」という。実際、アナリスト予想が正確だった強気グループは、上方修正幅が平均を若干上回る傾向があり、これはアナリスト予想が弱気の会社予想に引きずられることなく、プラスを維持したことを示し、“自信度”を表しているといえる、としている。

これらを踏まえ、同証券は「アナリストが会社予想に勝つ自信」のある会社予想上ブレ銘柄をピックアップした。中で、今期営業利益で会社予想とアナリスト予想との間に10%以上のプラスカイ離が生じているのは、SMC(6273)ダイフク(6383)日立金属(5486)三菱電機(6503)などで、SMCの場合、会社予想の1,100億円に対し、アナリスト1,220億円と予想している。

東センリース(8439) 週足

東センリース(8439) 週足

レポートに記載されたコメントを簡単に拾ってみると、ダイフクは「会社予想の期初計画は保守的に組む傾向がある。15年3月期会社計画も売り上げ増分に対して5%しか営業利益を計上しておらず、控え目に見ても10%程度は計上できよう」。日立金属については「1ドル=97円、一部の自動車関連の販売数量が減少する見通しになっている点で保守的」という。

このほか、シップヘルスケア(3360)エムスリー(2413)はともに「今期予想前提が3月末時点で進行中の案件がベースで、期中の受注等が十分反映されていない」、住友電工(5802)は「コスト削減額を例年に比べ小さく見積もっている」、三井金属(5706)は「会社予想に新規鉱山の利益が織り込まれていないほか、電池材料、薄膜材料など一部の機能材料で大きく減益の見通しになっている」ことを理由に会社計画を上回るとみている。

自動車関連からは、富士重工(7270)、「欧米での小売販売が好調で、Mazda2や小型SUVなど今後の新型車にも期待できる」とするマツダ(7261)をピックアップ。総合電機メーカーでは、日立(6501)は会社予想に対しアナリスト予想は営業利益で400億円のプラス・カイ離、同様に東芝(6502)も300億円の差が生じている。

国内リース事業の回復に加えてオートリース事業などの伸びが見込まれる東京センチュリーリース(8439)のほか、オムロン(6645)ABCマート(2670)も今期会社計画は控え目なものといえるようだ。

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