西武HDのレポート解禁 主幹事みずほ「買い推奨」

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29日引け値でのTOPIX算入を控えた西武HD(9024)が、頑強な値動き。野村、みずほ両証券が26日付で発行したレポートが話題を集めた。

西武HD(9024) 日足

西武HD(9024) 日足

3月23日新規上場から1カ月経過後の大手証券のレポート発行は想定通り。みずほ証券は2,250円目標で「買い」推奨。野村証券は2,000円目標で「ニュートラル」。ともに幹事証券(みずほが主幹事)だけに、“ご祝儀”的側面を指摘する向きもあるが、ともあれ、PER面などの業界比較で割高感が指摘されてきただけに、ひとまず安心感を誘う格好となった。

20倍台半ばのPERを正当化するロジックは「資産活用」にある。

みずほ証券レポートのタイトルは、「東京都心に有する豊富な資産の有効活用により成長ステージへ」。野村証券も「短期はホテル事業、中期は不動産事業が企業価値を牽引(けんいん)」というもの。日本最大のホテルチェーンである、傘下のプリンスホテルや、すでに再開発が決定している紀尾井町プロジェクトや池袋本社建て替えなどの動向がポイントで、鉄道会社というよりは不動産会社としての評価が主体のようだ。

ただ、それぞれ約50ページに及ぶ気合いの入ったレポートだが、基本はもちろん正攻法の企業価値分析。みずほレポートが末尾に「大株主の保有株式売却リスク」の項目を設けているほか、需給面への言及は少ない。今後は、10月19日まででロックアップ期限の切れる米投資会社サーベラスの動きをどう読むかも焦点になりそうだ。

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