損益に影響を与える変化 価格・営業・管理の3点に着目

個別 概況


ノエビアなど見直し機運

「価格設定」「営業戦略」「経営管理」などの方針変更は、ちょっとしたことでも損益に影響を与えやすい。中長期投資家を中心に、そうしたちょっとした“変化”をとらえ、方針変更がプラスに働いている(もしくは、働きそうな)銘柄に投資する動きが出てきている。

■消耗戦から共栄共存へ 家電量販店、スーツ業界

例えば、大手家電量販店。これまでは値下げ競争に明け暮れ消耗戦となっていたが、「最近は互いに安売りをしなくなってきている。適度に競争しつつ、共存共栄できそうな雰囲気が出てきた感。過度な安売りがなくなれば、損益も改善する」(市場関係者)といった見方が聞かれる。

ビックカメラ(3048)ヤマダ電機(9831)といったところが上昇基調にあるのも、そうした“変化”が底流にあると考えられ、ケーズHD(8282)エディオン(2730)などにも物色の輪が広がる可能性があり、注目される。

このほか、過度な安売りが見られなくなった業界として「紳士服」も挙げられる。

■ノエビア 営業戦略大転換で「第2のポーラ」へ

ノエビア(4928) 週足

ノエビア(4928) 週足

自然派化粧品のノエビアHD(4928)の評価もじわじわと上昇している。

同社は1978年から販売代理店による訪問販売で化粧品を売ってきたが、女性の在宅率低下などを受けて、2011年に販売戦略を大転換。販売代理店が構えたサロンに顧客に来てもらい、カウンセリングを中心に対面販売するというスタイルを本格的にスタートさせた。

これがピタリと当たり、ボリュームゾーンである50歳代に加えて、40歳代、30歳代と新しい顧客層の取り込みに成功しつつあるほか、美容スタッフの若返りも進み、「持続的成長の道」が開けてきたことがポイント。今春には30-40歳代向け新ブランドも立ち上がり、さらなる顧客開拓が期待できそう。

また、販売代理店が展開するサロン(本社認定サロンは全国1,400店)は地方や郊外に多く、顧客分布としては「ドーナツ化現象」が起きているが、昨年、都心に直営店を5店出すなど都心の需要開拓にも取り組んでいる。

市場からは「カウンセリング販売で評価一変のポーラ・オルビスHD(4927)と同じ道を歩む可能性がある。財務体質良好で割安感もあり、まだまだ上がるのでは」との声が聞かれる。

■経営管理の変化

グリコ(2206) 週足

グリコ(2206) 週足

損益管理方法を売上高から利益に変えた企業も市場の注目を集めやすく、「経営管理の変化」という観点でグリコ(2206)に注目する向きがある。

同社はもともと部門別で経営管理していたが、昨年4月から管理単位を細分化した。具体的には、「お菓子」のカテゴリーは「チョコレート」「ビスケット」といった単位に細分化した。

「お菓子などはカテゴリーごとに商品棚も異なる。1つ1つのカテゴリーでトップを目指すにあたり、機動的に経営判断できるよう管理単位を細分化した」(グリコ・広報IR担当)と会社側はその狙いを語る。昨年4月からの1年間は新しい経営管理を機能させる体制作りの年だった。本格的に効果を発揮してくるのは今3月期からとのこと。

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