Mr.009の新興市場 モメンタム銘柄は下げ止まりへ ディップとティー・ワイ・オー

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米国株式市場ではヤフーの好決算を手掛かりにネット関連を中心としたモメンタム銘柄に下げ止まりの兆しが見られており、中小型市場の中小型株を取り巻く環境は徐々に好転している。

とはいえ、東証1部市場と同様に売買代金は膨らんでおらず、3月決算企業の決算発表も本格化する中で積極的に上値を追う動きも限定的となろう。引き続き好決算期待銘柄に絞り込んだ銘柄選別を行いたい。今回はディップ(2379)ティー・ワイ・オー(4358)を紹介する。

ディップ(2379) 日足

ディップ(2379) 日足

ディップ(2379)は、アルバイト、派遣、正社員の仕事情報、看護師の人材紹介を手掛けている。具体的には求人広告事業である「バイトルドットコム」「はたらこねっと」など各種求人情報サイトの運営に加え、「ナースではたらこ」サイト登録会員の人材紹介となる。

4月10日に発表された2014年2月期の業績は売上高が前期比42.7%増の130億5,000万円、経常利益が同629.6%増の17億200万円と大幅増収増益を達成した。

求人環境の改善に加え、過去最大規模の広告宣伝投資などによる媒体力強化でバイトル売上高が堅調に推移したこと、エージェント事業において看護師入職の最繁忙期を迎えて売り上げが増加したことが奏功した。

15年2月期においても売上高で前期比18.8%増の155億円、経常利益で同31.5%増の22億4,000万円と大幅増収増益が見込まれている。増収増益率が鈍化する見込みであるが、目先の第1四半期における経常利益の発射台は7,200万円と低い。引き続き高い利益成長を達成できる状況と想定される。

現状のPERおよびPBR(株価純資産倍率)に大幅な割安感は見いだせないが、業績トレンドと同様に株価上昇の鋭角なトレンドも当面継続するものと想定している。

TYO(4358) 日足

TYO(4358) 日足

ティー・ワイ・オー(4358)は、TV-CMの企画・制作を主力としており、大手CM制作会社の一角を占めている。また、Web広告やクロスメディア広告など多様なコンテンツ制作も手掛けている。好調な受注環境が続く中、消費者の印象に残る数々のCM制作を手掛けてきたクリエイティブ力と幅広いコンテンツ制作に対応するワンストップソリューションを武器として業績は順調に拡大している。

過去にゲームソフトやアニメーションなど、映像コンテンツビジネスへ事業領域の拡充を図ったことが、景気後退の影響と重なって業績の足を引っ張る要因となった。しかし、不採算部門の整理と本業回帰による企業再編が奏功して、財務基盤の強化と収益性の向上に一定の成果が表れ、さらなる成長を追求するフェーズに入ったとみられる。

14年7月期第2四半期(累計)の業績は、広告主が消費税増税前後の購買意欲喚起を目的に検収時期を変更(2-3月へ)したことから、売上高が前年同期比5.0%減の117億5,200万円、営業利益が同21.2%減の6億4,400万円と減収減益となった。ただし、受注残高は大きく積み上がっており、増収基調に変化はないと判断できる。同社は、14年7月期の通期業績予想について、期初予想を据え置いており、売上高が前期比6.0%増の265億円、営業利益が同13.8%増の17億円と増収増益を見込んでいる。

同社の成長戦略の柱は、広告代理店経由モデルの継続強化に加えて、同社のワンストップソリューションが生かせる広告主直接モデルの躍進、海外事業の新規展開の3軸であり、5年後(18年7月期)の売上高目標として500億円を目指している。

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