話題銘柄をテクニカルで斬る 「連休は商い手控え旅行に行こう」は、市場にネガティブも、先行き景気への「期待度」の表れだ!

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JR6社と国内航空13社が18日にゴールデンウイーク(4月25日―5月6日)の予約状況を発表した。ゴールデンウイークの空路の予約席数は、国内線が259万席(前年同期比4.6%増)、国際線が56万席(同16.7%増)と消費税増税の影響がないような好調を示した。予約率は、日本航空が国内線56.1%、国際線76.6%、全日空が国内線50.2%、国際線70.3%と前年並みだった。

国際線は、格安航空(LCC)の日本への乗り入れ本格化や、羽田空港の国際線発着枠の拡大により、全日空は同17.6%増、日本航空は同5.4%増の予約座席を確保した。飛び石連休にもかかわらず大企業のベースアップなど4月以降の月給が数千円増えたサラリーマンなど気分も晴れやかにリフレッシュか。同日、成田国際航空会社は、ゴールデンウイーク期間に成田空港から出入国する旅客数が前年同期比7.3%減の72万2,000人との推計を発表した。羽田空港の国際線発着枠の増便の影響でも出たようだ。まあ、羽田空港国際線であるから、旅行料金が国内旅行よりも安い中国、韓国など近距離アジア向け旅行が好調だったようだ。

また、JRの予約座席数は274万席(同6%減)で東日本大震災が起きた2011年以来、3年ぶりに減少へ転じた。曜日配列が昨年より連続した休暇が取りづらいためとみられる。JR東日本の管内で見ると1997年の消費税増税時は同20%減と大きく落ち込んだが、この年は大手上場企業の相次ぐ経営破たんで景気も悪かった。それと比較すれば、増税の影響は軽微に見える。

気象庁のゴールデンウイーク期間の天気予報を見ると、東京は4月24日以降、晴天で「お出かけ指数」も上々だ。ただ、関東甲信地方の1カ月予報(4月17日現在)を見ると気温は平年よりも低い確率が40%と高く肌寒い連休かも知れない。東日本より西日本への旅行が気候は温暖か。

内閣府の3月の景気ウォッチャー調査で、「先行き判断指数」は6カ月連続の低下となった。消費税増税で「節約志向」は日常の生活行動に表れても、連続休暇という非日常の消費行動に「節約志向」はあまり関係ないようだ。もっとも海外旅行組は、消費税増税の影響を受けにくい世帯収入の高い階層や株価上昇の「資産効果」を享受した個人投資家かもしれない。

さて、アベノミクスの今後の期待度を、ゴールデンウイーク関連銘柄の株価で判断すればどうなろう。ゴールデンウイーク関連銘柄の先高感が強ければ、6月中に発表されるアベノミクス「新成長戦略」への期待度が大きいことを示すだろう。人々は先行き収入増との楽観から、余暇を楽しみ消費性向が高まる。すなわち、個人消費の伸びは景気にプラスと考える。今後の株式市場全体の地合いにもプラスだろう。

ゴールデンウイーク関連銘柄は非常に多い。今話題のアベノハルカスの近畿日本鉄道(9041)や東京ディズニーランドのオリエンタルランド(4661)、海外航空券・旅行のエイチ・アイ・エス(9603)、高額海外旅行のユーラシア旅行社(9376・JQ)、そして楽天トラベルの楽天(4755)や球場・遊園地やスパなどの東京ドーム(9681)などが代表的銘柄だが、以下の4銘柄で考察する。分析ツールは、「シンプル・イズ・ベスト」で過去1年間の週足、ローソク足とする。結論は、週足チャートで一目瞭然(りょうぜん)、正月休み、夏休みと同様にゴールデンウイークでも特段、株価が人気化する気配はあまりない。現時点では、アベノミクス「新成長戦略」への期待度は、これらの関連銘柄から見る限り大きいとは言えないようだ。

オリエンタルランド(4661) 調整局面で見送り、1万5,000円への押し目待ち

4661週足は、昨年6月の安値1万3,030円から8月の高値1万6,800円まで3,770円値上がりし、調整入り。この上昇幅3,770円の3分の2押し水準(1万4,287円)をやや下回るも、12月に安値1万4,060円を付けて下げ止まり(値下がり幅2,740円)、反発。2014年2月に高値1万5,840円を付け戻り一巡。すなわち、1万5,840円は値下がり幅の半値戻し水準(1万5,430円)を超えた水準であり、ここで上値が抑えられ、以後、ここが週足の上限として意識された動き。見送り。1万5,000円接近で押し目買い。目標値は1万5,840円。

近畿日本鉄道(9041) 値幅狭く押し目買いに徹すべし

9041週足は、昨年5月の高値518円をピークにして、10月の安値351円まで2段下げの下降相場を形成。この安値351円から反発し、そこを下値とした狭いレンジのボックス相場に移行し、今も継続している。イレギュラーの高値安値はあるものの、ボックス上限は370円、下限は350円で360円が中心線の相場。また、高値、安値はほぼ1カ月のサイクルで形成されている。足元の週足はボックス下限近辺であり、時価買い。ただ、目標値は目先370円と投資妙味薄いと割り切り。長期保有を視野なら390円狙い。

ユーラシア旅行社(9376) 下値不安乏しく、時価買い、買い下がり

9376週足は、昨年7月から2014年1月初旬まで、上限620円、下限560円、中心線590円、上下30円のボックス相場を形成した。このもちあい相場から、14年1月下旬に株価は急動意、大陽線を示現し、795円まで値上がりした。ただ、高値のローソク足の実体は小さく、高値圏で十字足も示現し、下げ相場に転じた。4月に入り585円の安値を付け、週足はトウバ足を示現、下げ止まる兆候を見せている。「行ってこい」の下げ相場は、下値固めに移行した。足元はボックス相場の中心線590円前後でのもみ合いにあり、下値は限定的。時価買い、買い下がり。目標値は630円。

東京ドーム(9681) チャート破りのような底無しで様子見

9681週足は、2014年9月の高値784円を起点に長期下降相場に突入した。意外にもチャート崩れのように14年4月になっても452円の安値まで売られた。週足は、13年6月の安値525円をあっさり割り込み、下げに拍車、過去1年のチャートでは下値メドのないような下落となった。ある意味で、いつ反発、反騰してもチャート的には不思議ない。

7月の安値601円から784円までの上昇幅183円の倍押しで、366円の下落と想定すれば、784-366=418円が下値メドである。見送り。目標値は目先525円、そして601円。

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