IPO社長会見 ジョイフル本田 「大型店」と「専門性」が競争力の源泉

IPO 個別 社長会見


矢ケ崎健一郎代表取締役社長

矢ケ崎代表取締役社長

大型のホームセンターを展開する、ジョイフル本田(3191)が18日、東証1部に新規上場し、初値は売り出し価格(2,700円)をやや下回る2,650円。ただ、その後は買われて初日の引けは2842円に。上場当日の記者会見で同社の矢ケ崎健一郎代表取締役社長=写真=は、次のように語った。

業界成熟化で特徴的な店作りに専念…ホームセンター業界は1,990年以降、一貫して拡大してきたが、2000年以降はドラッグストアなど業態を超えた競争が激しさを増している。その一方で売上高で1,000億円以上の8社程度で全体の60%以上を占めるなど寡占化の様相も濃くしており、特徴ある店作りが必要になっている。

1店当たりの売上高は業界トップ…当社グループは関東で15店舗を展開しており、平均年商は117億円と業界平均の8.9倍と他社を圧倒している。同時に売り場面積でも当社は平均10万6,300平方メートル広大でこれも業界平均の5.8倍。こうした「大型店」と39万アイテムもの豊富な品ぞろえが当社の強みともなっている。また、収益力でも業界トップクラスだ。その背景には販管費率の小ささが影響している。店舗は自前で所有するケースが多く、その分、賃料が少ないほか、固定客が多いため広告宣伝費も少なくて済む。さらに直接配送なので物流コストも安いなどがその理由だ。

店舗の特徴…店舗の特徴としては「大型店」と「専門店」を併せ持つことでの競争力に加え、画一的でない個性豊かな、その地域の即した店作りにも特徴がある。これが、チェーンストアにないビジネスモデルにつながっている。

今後の成長戦略…店舗戦略としては、既存店における敷地・売り場スペースの効率の追求や大型店舗の新規出店など。商品戦略では新商品の導入や仕入先の見直しなど。人材戦略では研修制度による人材の育成などが挙げられている。今回、上場に際しても資金調達は行わなかったのも、上場による知名度の向上や人材の確保が狙いだった。

<記者の目>
潤沢な手持ち資金があり、上場に際しても資金調達をしなかったが、超大型ということもあって新規出店は2、3年に1店ペース、新たな資金需要は想定しにくい。1ケタの真ん中程度の成長を目指すとしているが、その分、成長のイメージが描きにくいのも確かだろう。

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