強いものにはワケがある 昨年高値接近銘柄を狙え

個別 概況


「上がる時は全面高、下がる時も全面安の無機質な展開」というのは最近よく聞く相場評の1つだが、これはあくまでも目先の話。中期的な値動きを見ると、銘柄ごとの優劣が、かなりはっきりしてきている。例えば、「日経平均採用値がさ株」とくくられがちな、Fで始まる2銘柄でも、ファーストリテイリング(9983)が先の収益減額で高値比3割近い急落に見舞われる一方、ゴールドマン、みずほ証券などアナリスト格上げの続くファナック(6954)は、18日の高値で昨年12月の上場来高値まで「あと4%強」に迫っている。

18日の東証1部年初来高値・安値銘柄数を見ても、数こそ少ないが、ともに2ケタで拮抗(きっこう)。中には、昨年高値をものともせず右肩上がりを続ける銘柄もあれば、長らく下値模索を続ける銘柄も少なくはない。

大陽日酸(4091) 週足

大陽日酸(4091) 週足

ここでは、チャート面からの“勝ち組”選別を試みたい。それも、高値警戒感と背中合わせの一貫上昇銘柄ではなく、相応の調整、休養期間を挟んで、昨年高値奪回に王手をかけてきたような銘柄に注目してみたい。

例えば大陽日酸(4091)。昨秋来、着実に下値を切り上げ、昨年5月高値844円まで、あと10円余りに迫ってきている。親会社・三菱ケミカルへの第三者割当増資で財務基盤拡充。米社買収など積極的なM&A(企業合併・買収)戦略を進める一方、本社社員の5%に早期退職募集を行うなど「選択と集中」戦略を実践。JPX日経400採用銘柄で、信用倍率1倍割れ。

日本光電(6849) 週足

日本光電(6849) 週足

また、日本光電(6849)も、1月23日高値4,285円奪回を目前にするとともに、昨年7月の上場来高値4420円にも十分手の届く好位置をキープしている。とりわけ期待されるのは、死亡率低減につながる生体情報モニターで、3月に事業説明会を開催。医療改革を進める米国での普及本格化が最大の成長ストーリー。新製品の搬送用モニターも日米欧でヒットの兆しを見せており、野村証券はかねて、5,600円目標での買い推奨を続けている。

波動の強い銘柄には、それなりの理由、背景があるということだろう。

同様に、昨年高値奪回も十分期待できそうな堅調銘柄としては、例えば六甲バター(2266)や、キッコーマン(2801)東洋水産(2875)山崎製パン(2212)ノエビアHD(4928)ウシオ電機(6925)ヤマハ発動機(7272)といったあたりが挙げられようか。今年に入って小幅往来相場の続くオリエンタルランド(4661)にしても、どこかで上放れてくれば、昨年8月最高値までの距離はごくわずかだ。

ちなみに、ここで挙げた銘柄の中で、少々特殊な要因ながら、六甲バターは「TOPIX調整係数適用解除」に伴って、今月28日大引けにかけて機械的な買い需要発生なども期待されてくる。

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