Mr.009の新興市場 好決算期待銘柄の集中物色へ ネクストとアイ・エス・ビー

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中小型株市場は決算を控えて、好決算期待銘柄への集中物色が予想される。今回はネクストアイ・エス・ビーを紹介したい。

ネクスト(2120) 週足

ネクスト(2120) 週足

ネクスト(2120)は、不動産・住宅情報サイト「HOME’S(ホームズ)」の運営を主力として、金融情報サイトや地域情報サイトなど、暮らしにまつわるさまざまな分野の情報サービスを展開している。

日本全国の加盟店数は1万1,182店(2013年12月末)、総掲載物件数は447万件(13年12月平均)と国内最大規模を誇っている。加盟店に対して利用者からの問合せ数により課金する収益モデルが特徴である。

総掲載物件数No.1を武器に、積極的なブランディングプロモーションを展開することで認知度や集客力を高め、業績は順調に拡大している。総掲載物件数の拡大に加え、広告費の投入による積極的なブランディングやSEO(検索エンジン最適化サービス)効果によって訪問者数が増加し、13年3月期の業績は売上高が前期比15.9%増の119億6,200万円、営業利益が同67.0%増の15億9,100万円と大幅な増収増益となった。14年3月期の第3四半期(13年4―12月)も、売上高が前年同期比23.3%増の104億800万円、営業利益が同59.5%増の22億400万円と好調な業績が継続している。14年3月24日には14年3月期の業績予想を再度増額修正。修正後の売上高は前期比22.7%増の146億7,600万円、営業利益は同43.8%増の22億8,800万円を見込んでいる。

成長戦略としては、再投資による圧倒的No.1の確立と、不動産会社向け業務支援サービスの拡充による不動産業界ビジネスプラットフォームの構築を当面の柱としている。また、海外展開や新規事業の育成も図っていく方針である。

アイ・エス・ビー(9702) 週足

アイ・エス・ビー(9702) 週足

アイ・エス・ビー(9702・2部)は、1970年創業の情報サービス企業。携帯端末、基地局など通信制御のソフトウエア開発に強みを有する。独立系でメーカーの系列色がないことと、技術力の高さを売り物に、国内の大手携帯端末メーカー各社、大手SI事業者などと、幅広く共同開発などを行ってきた。それがさらに同社にとってノウハウや経験の蓄積となって現在の競争力につながっている。今後は、そうしたノウハウを生かして、ソフトウエアの開発企業から、ITサービスを提供することで収益を上げる企業へと脱皮を図る方針だ。

中期経営計画の初年度である2013年12月期決算は、売上高が前期比11.0%増、営業利益が同71.7%増、経常利益が同66.8%増、当期利益が同27.5%減とほぼ中期経営計画通りの着地となった。14年12月期は全部門で前期比増収を計画しており、同社が「新事業」と位置付ける新規サービスの売上状況と、新規顧客獲得の動向が注目される。

中長期の成長シナリオでは、スマートグリッドに欠かせないスマートメーターに期待がかかる。東京電力(9501)など電力大手はスマートメーターの配布を本格的に開始するが、同社では独立行政法人情報通信研究機構(NICT)と共同でスマートメーターと家庭内にある機器を管理するシステムとの無線通信用ソフトウエアの開発に成功している。同システムは東京電力が提供するスマートメーターと宅内エネルギー管理システム間の無線通信方式に採用された。スマートメーターの本格普及が進む2―3年後に向けて試作品開発に着手する一方、収益最大化を狙えるビジネスモデルの検討も始めている。

技術力は従来から定評があるだけに、製品開発と販売力が備わってくれば同社が目指すサービス提供型企業への変身も着実に進むとことが期待される。しかも、PBR(株価純資産倍率)1倍割れだ。

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